【創作羞恥小説】ムキムキ体操


俺には義理の妹がいる。
少し複雑な家庭環境ではあるが、血の繋がりはない、正真正銘の義妹だ。
それでいて、年齢は同い年。ただ、俺の誕生日が半年ほど早かっただけで兄と呼ばれる立場になっている。

そんな義妹が、最近やたらとスキンシップを取ってくる。
今朝もそうだった。

「お兄ちゃん、早く起きないと。朝ごはん、できてるよ。」
そう言いながら、布団の上から俺の身体をゆさゆさと揺らしてくる。

だが、休日の朝の眠気は強敵だ。
うっすらと返事をしながら布団に潜り込むと、掛け布団を一気に剥ぎ取られた。

「なにすんだよ……。せっかくの休みなのに……。」

「早く起きないと、ご飯冷めちゃうよ。……おやおや?」

妹の視線が一点に集中していることに気づき、俺もつられて目を向けた。
トランクスの隙間から、朝立ちしたアレが少しだけ顔を出していた。

「……おいおい、こういうときは普通“キャー!”って叫ぶもんだろ。」

慌てて手で隠すと、妹はあっけらかんと笑った。

「小さい頃から見慣れてるし。そんなに成長してないしね。」

その言葉に、ちょっとだけ心が沈む。
面と向かって“成長してない”なんて言われて平気な男はいない。

だが妹は、俺の手をそっとどけて、まじまじと見つめてきた。

「……ちょっと、さすがに恥ずかしいって。」

義妹とはいえ、最近可愛くなってきていて、距離が近いと心臓に悪い。
俺がそう感じていることに気づいているのかいないのか、彼女はクスリと笑うと立ち上がった。

「ま、いっか。お兄ちゃん、朝ごはんのあとに話があります。」

そう言い残して、食卓の方へと歩いていった。

布団の中に取り残された俺と、やけに自己主張の強い“それ”だけが、しばらく天井を見つめていた。


朝食を終え、部屋でぼんやりしていると、妹がドアを開けて入ってきた。

「お兄ちゃん、いる?」

ノックもなく当然のように入ってくる。
いつものことなので、いちいち驚きもしない。
……まぁ、過去に何度か“ひとりで致している”現場を見られてしまったことはあるが、今さら気にしても仕方がない。

「単刀直入に言うけどさ、お兄ちゃんって包茎だよね?」

ブフッと、思わず吹き出した。

「用ってそれか?ならさっさと出てけよ。」

背中を押して追い出そうとすると、妹は抵抗しながら声を張り上げた。

「ちょ、ちょっと待ってよ!おちんちんが小さいのって、それが原因かもしれないんだよ!」

……また“小さい”って言われた。
こういう遠慮の無いところ、付き合いの長さは善し悪しだと思う。

「話だけでも聞いて!友達から聞いたんだって!本当に大事なことかもしれないから!」

そんな調子で押し切られ、結局、俺は話を聞く羽目になった。

「で、その友達に何を聞いたんだって?」

ムッとした表情のまま問い返す。

「もー、そんなに怒らないでよ。クラスの友達にね、お兄ちゃんが包茎かもしれないって相談したの。」

……ん?クラスの友達に相談?

「ちょっと待て。俺が包茎かもしれないって、誰に相談したって?」

「だから、クラスの友達だってば。」

妹の通っている学校は、たしか女子校だったはず。

……終わった。

俺が一度も顔を合わせたことのない女子たちに、そんな恥ずかしい情報が知れ渡ってしまったのか……。

「あとね、定規当ててため息ついてたことも話しちゃった。」

そこまで……?
なぜここまで俺のプライバシーが筒抜けになっているんだ……。

ていうか、そんな瞬間まで見られていたなんて気がつきもしなかった。

「……なんか、心がバキバキに折られた……。」

本気で、立ち直れない気がした。

そういえば——
ふと、先日の出来事を思い出した。

「前にさ、お前と道で会ったとき、同じ制服着た子がいたよな。なんか、あからさまに目を逸らしてきたけど……。」

「あー、もちろんあの子にも相談したよ。」

……やっぱりか。
あの子は、俺を見てこう思ったんだろう。
“この人が、包茎で大きさに悩んでるっていう、あの兄なんだ……”と。

よし、泣くか。

「もー、今はそんな話どうでもいいでしょ!」

いや、全然どうでもよくない。
というか、ほぼ100%、お前のせいだろ。

そんな思いを胸に抱えながら、俺は死んだ魚のような目で、目の前の義妹を見つめていた。

「あのね、友達が言ってたんだけど……おちんちんって、剥けると大人になるんだって。だから、お兄ちゃんはまだ子供ってわけだよ。」

……この子には人の心というものが存在しないのだろうか。
俺のメンタルにナイフを何本も突き立てながら話している自覚が、まったくないらしい。

「だからさ、剥いて大人になれば、もっと大きくなるんだって!もう悩まなくてすむね。」

キラキラした目で見つめてくる。
その純粋さが逆に刺さる。

俺だって、剥こうと思ったことくらいある。
だけど——痛い。
本当に痛いんだ。
デリケートな場所の痛みに、男とか女とか関係ないだろ……。

「安心して。私も剥くの手伝ってあげるから。剥けてないよりは、剥けてた方が絶対いいもんね。」

勝手にどんどん話が進んでいく。
止める間もなく、妹は何かの冊子を取り出した。

「これね、“ムキムキ体操”っていうんだって。一緒にやろ?」

……我が妹ながら、正気を疑った。

妹は冊子をパラパラとめくりながら、真剣なのか呑気なのか分からない調子で言った。

「なんかね、小さいうちからやっておくと包茎も治って、大きくなるみたいだよ? おちんちん小さくて良かったね。」

いや、それは明らかに誤解だ。
“小さいうち”ってのは年齢の話であって、サイズの話じゃない。
……が、情けなさすぎて訂正する気力も湧かなかった。

「ちょっと見せて。」

妹から冊子を受け取り、ざっと目を通す。
やはり“小さいうち”とは子供のうち、という意味だった。
だが、改めて説明する気にはなれなかった。

「じゃ、さっそくパンツを脱いで。」

「いやいや、俺はやるなんて一言も言ってないぞ? あと当たり前みたいにパンツ脱がそうとするな。」

そう言ったそばから、妹は俺のズボンとパンツを同時に脱がせようとしてくる。
いったいどこから来るんだ、この妙な情熱は。

「もー! かわいい妹が兄のためを思って、恥ずかしいのに手伝うって言ってんじゃん!」

「……いいから手を離せ! わかった、脱ぐから!」

さすがに妹に脱がされるのは、人としていろいろとまずい気がした。
観念して、自分でパンツを下ろすことにする。

……ほんの少しだけ、期待を抱きながら。


妹の目の前に、ぷるんとそれが晒された。
当然、勃起しているわけでもなく、情けないほど小さくまとまっている。

「かーわいい。やっぱお兄ちゃんのちんちんはいつ見てもかわいいね。」

……こいつ、本気で変態なのではないか。
年頃の女の子なら嫌悪感示す物だろうに。

「いつ見てもって、そんなに見せてる覚えはないんだけど……。」

妹の前で露出なんて論外だ。
普段から、そういう事故が起こらないよう気をつけているつもりだった。

「確かに寒くなってからはあまり見てないけど、夏の間は毎朝起こすとき見てたよ?」

そういえば——毎朝、妹に起こされていた。
つまり……寝ている間に、好き放題観察されていたわけか。

「俺が言うのもなんだけどさ、逆じゃない? 普通兄のちんこなんて、見ないだろ……?」

「別に、私の寝込み襲ってくれてもよかったんだけど、お兄ちゃん、起きるの遅いから。」

満面の笑みで、正気を疑うセリフを堂々と口にする。
この手の話題では、妹のほうがどう考えても何枚も上手だ。

もう好きにしてくれ——
そんな気分にすらなるほど、完全に主導権を握られていた。

「さてさて、はじめますか。」

まるで舌なめずりでもしそうな勢いで、妹が身を乗り出してくる。
……もしかして、俺の貞操が本気で危ないのでは?

「いやー、見事に被ってますね〜。体は成長しても、ここはまったく成長してませんね〜。」

妙に実況風な解説が刺さる。
やめてくれ、メンタルにくる。

「しかも、痛くてちゃんと剥いたことがないみたいですね。」

ちょっと待て。
その情報、どうして知っている?

まさか——盗聴や盗撮でもされてるんじゃ……。
頭の片隅に不安がよぎる。

「もういいだろ……普通にメンタルやられてるんですが……。」

俺がうなだれると、妹は無邪気に見上げながら言った。

「まーまー、今日でおちんちんも大人の仲間入りするんだから!ついでに、私と一緒に大人になっちゃう?」

くくく……と、楽しそうに笑いながら。
……父さん、義母さん。
どう考えてもこの子、育て方間違ってますよ……。

「では、本格的に——ムキムキしますか。」

どうやら、ついに始まるらしい。
今までいったい、何の時間だったのだろうか——。


「じゃ、触っていくよ?」

「ちょっと待て。……お前が触るのか?」

てっきり、自分で“ムキムキ体操”をやるものだと思っていた。
まさか妹が手を出すとは思っていなかった。

「それはそうよ。よく見て? ここ、お母さんがやってあげるって書いてあるの。……私よりママのほうがよかった?」

……それは冗談でも洒落にならない。
改めて冊子を見返すと、確かに“母親が息子にやってあげる”と記されていた。

いや、この冊子自体、結構イカれてないか?
男の子の尊厳、どこ行った?
お父さんが娘の…なんて書いたら炎上で燃えカスも残らないだろう。

「お義母さんは論外だが……お前もどうかと思うぞ。」

「もー、うるさい! 私がやるの!」

言い終えるや否や、妹は俺のそれをギュッと掴んできた。

「い、いてっ! 触るならもう少し優しくしてくれ……!」

「私が剥くの。いい?」

そんなふうに握られたまま言われて、どうやって拒否しろというのか。
理性も羞恥も、もうとっくに崩壊寸前だ。

「……もう、好きにしてください。」

やっと観念した俺を見て、妹はにっこりと微笑んだ。

「最初から素直になればよかったのに。」

そんなことを言いながら、俺の下腹部あたりをそっと触れてくる。
指先が肌をなぞるたび、思わず力が抜けそうになる。

正直、気持ちは良い。
血が集まっていく感覚だけが、はっきりとわかった。

「……お兄ちゃん? そんなに反応したらやりにくいんだけど。」

それは……俺が悪いのだろうか。

「ごめん……。」

思わず素直に謝ってしまう。

「まぁ、かわいい女の子に触られたら仕方ないか。これでもなんとか出来るでしょ。」

本当にかわいいから反応してしまうのは当然だ。
妹はおそらく自己評価も高いのだろうし、実際、見た目にも気を遣っているのが分かる。
髪からふわっと良い匂いがして、余計に意識してしまう。

妹に手を出してはいけないと制止する俺と、血が繋がっていないんだから行ってしまえと囁く俺がいる。
勃起するだけで収まっている俺は、結構がんばっているのではなかろうか。

そんな中、妹は冊子を見ながら動きを続けた。

「ではまず、皮の先っぽの方を横に引っ張るか。」

しっかり被っている包皮の先端を掴み、リズミカルに左右に引っ張る。

「さらに、上下にも引っ張るのか。いちに、いちに。」
「……っ」

息が漏れそうになる刺激が走る。
このままではまずい、正直耐えられそうになかった。

「ちょ、ちょっと待って……! 手を離して……!」

「え? ええ? どうしたの?」

驚く妹に、うまく説明ができない。
しかし妹の手はそのままリズミカルに動いていた。

身体がびくりと震え、思考が一瞬真っ白になる。

妹の表情が驚きに変わり、俺は言葉を失った。

先端の閉じた包皮からドロッと液体が流れ出た。

妹の手でイッてしまった罪悪感と、どうしようもない快感が胸の奥で混ざりあい、
頭の中がふわりと浮いたように感じられた。

妹は、俺の反応を見て小首をかしげた。

「……出ちゃったの?」

先端からこぼれたものを、ためらいもなく手で受け止めてくる。
その行動が逆に恥ずかしさを増幅させる。

「ご、ごめん……耐えられなかった……。」

情けない気持ちでいっぱいなのに、妹はどこか嬉しそうだった。

「仕方ないよね。一旦お風呂行こ? 洗わないと続けられないしね。」

……まだ続けるつもりらしい。
俺の羞恥心はどこまで削られるのか。

いや、もうここまで来たら、好きにさせるしかない。
これ以上の屈辱があるとは思えない。

「では、お風呂にしゅっぱーつ。」

先端から液体がこぼれないようにつかんで先導する妹。
両親は仕事だからいないけど、誰かに見られたらお互い終わるぞこれ…。

そんな俺の内心などつゆ知らず、妹は軽い足取りで浴室へ向かった。

「お兄ちゃん、先に入って待ってて。私も入るからね。」

そんな不穏な言葉を残し、妹は自室へと消えていった。

「……私も入るって、あいつの羞恥心どうなってんだ……。」

仕方なく風呂場へ入り、シャワーで軽く股間周りを流す。

「今日一日で兄の尊厳ゼロになったな……。」

風呂椅子に座り込み、項垂れていると——

「お兄ちゃん、お待たせー!」

元気な声とともに扉がガラッと開く。

そこには、水着姿に着替えた妹が立っていた。

……まぁ、裸じゃないだけ妥協点ではある。

「本当は裸でもよかったんだけどね。でも、できれば私も“はじめて”は、ムードのある場所がいいからね。」

…………こいつは一体何を言っているのか。

理解が追いつかない俺をよそに、妹はニコニコと笑っていた。

妹は俺の目の前にしゃがみ込み、手にボディソープを落として、丁寧に泡立て始めた。

「お客さま〜、こういうお店は初めてですか?」

あー、そろそろ一発殴った方が良いのかもしれない。
が、色んな意味で期待値が高いのでやめておこう。
思春期の男の下心に命拾いしたな妹よ。

「では、洗っていきまーす。」

妹はふわふわの泡をたっぷり手に取り、そっと触れていく。
泡越しの柔らかい感触が、肌へ優しく乗っていく。
妹は真面目なのかふざけているのか分からない手つきで、
丁寧に、洗っていく。

気持ちいいか気持ちよくないかで言えば、確実に前者だ。
だが、さっきの混乱の余韻がまだ残っているせいか、体の反応は控えめだった。

「さすがに一回スッキリしたら、あんまり元気でないね。……よし、きれいきれい。」

シャワーで泡を流すと、しょんぼりしたそれがまた恥ずかしげに姿を見せた。

その様子を見た妹は、なぜか満足げに頷いていた。


妹は小さくなったそれをじっと見つめ、少し顔を近づけた。

「お兄ちゃん、これ……剥けるかもしれないよ? ちょっと試してみていい?」

昔、痛みで諦めた記憶がよみがえったが、今ならいける気がした。
そしてなにより——妹を、信じてみようと思った。

「……いいけど、優しくしてくれよ?」

「わかってるって。」

俺はお湯をすくい、そっと先端にかけて温める。
妹は真剣な表情で指を添え、慎重に広げるような動きを始めた。

変な緊張感が風呂場に漂う。
だが、あのときのような鋭い痛みはなかった。

「お、先っぽちょっと出てきたね……もうちょっと、がんばれ! がんばれ!」

その励ましとともに、ゆっくりと変化が起きていく。
妹の手元に意識を集中させていた俺は、やがて視界の先に小さな色の違いを感じた。

「……剥けた!」

ピンク色の先端が、そっと顔を覗かせた。
どこか恥ずかしそうに見えるのは、きっと気のせいじゃない。

「やった! お兄ちゃん、おめでとう!」

妹はパチパチと拍手をして、素直に喜んでくれた。

だが、長年覆われていたその部分は、やはり汚れていた。
見た目にも分かるくらいで、俺としても気になる。

「あはは、仕方ないよね。……今、洗ってあげるからね。」

そう言って、妹は再びボディソープを手に取り、泡立て始めた。

そこまでやって貰うのもどうかと思ったが、ここまで来たら全部やって貰おう。
静かに目を閉じ、身をゆだねる。

泡立てた妹の手が、再び敏感なそこへ触れる。

「…うぁ。」

気持ちが良すぎる。

ぬるぬるとした手が亀頭をなで回す。
当然と言えば当然だが、再度鎌首をもたげてしまった。

「あらあら、お兄ちゃんまた元気になっちゃったね。」

「…すまん。」

「もーお兄ちゃん謝ってばっかじゃん。大人になったんだから堂々としてよ。」

別に大人になったわけではないが…。

「でも大人になったお兄ちゃんにはお祝いが必要だよね。」

お湯で泡を流し、なにやらクンクンと嗅いでいる。
そして、ぺろっとなめた。

「ちょ!さすがにそれは汚いぞ!」

やめろとは言えなかった。
そのひと舐めは今まで感じたことのなかった快感を生み出していた。
ニヤリと笑う妹。

「お祝いって言っているでしょ?こんな美少女に舐めて貰えるなんて感謝しなさいよね。」

そして、ぱくっと咥えた。
暖かい口の中。そして、亀頭をなめ回すその舌。
もはや思考なんて物は出来なかった。

「…ん。はぁ。」

妹の口からも声が漏れている。
咥え慣れているわけではなさそうで、少し息苦しそうだった。

ちゅぽんという音と共に一旦口から離した。
先端と妹の口をつなぐ唾液か、それとも先端から出た液なのか、その線があまりにもエロかった。

「はじめて舐めたけど結構苦しいね。お兄ちゃんのちんちん小さくて良かったよ。下手くそでごめんね。」

そんなことを言いながら、再度咥えた。
舌で裏すじをなぞり、亀頭をチュパチュパと音を立てながら吸っている。
どこで仕入れた技術なのかわからないが、亀頭が口を出入りする度に腰が抜けそうになる。
その頃にはもう頭は真っ白だった。

「あ、イク!」

情けない声を出しながら、妹の口に熱い物を放出した。
ビクッビクビクっと三回ほどに分けて中の物を全て吐き出してしまった。

射精が収まったことを確認して、妹はやっと口を離した。

「もー、二回目なのに一回目より出してるじゃん。そんなに気持ち良かった?」

嬉しそうに自分の手にだらっと白い物を吐き出した。
そんな姿も、やはりエロかった。


小さくしぼんだそれは、まるで恥ずかしがるように再び包皮の中へ隠れてしまった。

「あらら、戻っちゃったね。」

妹は少し残念そうに言う。
だが——簡単に剥けるようになったこと自体は、とても大きな進歩だった。

「いや、本当に今まで剥けなかったんだよ。……お礼を言うのは正直ちょっと悔しいけどさ。ありがとな。」

「ふふふ、素直になっちゃって。」

妹は嬉しそうに笑った。
その笑顔が妙にくすぐったい。

さっきのフェラのあと、洗おうと思ったそれには妹のした行為の痕跡が残っていた。

「自分のつばがついたの、お兄ちゃんに触らせるのイヤ。……私が洗う。」

と言い、また淡々と洗ってくれた。

——今日は本当に、兄としての立場がどこにもなかった。

湯船にお湯を張り、二人で浸かることにしたとき、ずっと気になっていた疑問を口にしてみた。

「……なあ、なんでお前はそんなに俺の包茎なんかにこだわるんだ?」

義理とはいえ妹。
俺の体のことに、ここまで熱心になる理由が分からない。

「なんでって……バカ。」

それ以来、この質問には二度と答えてくれなかった。
ただ、どこか照れたように視線を逸らすのが印象的だった。

さらに妹は、突然こちらを睨むようにして言った。

「前から思ってたけど……私には“咲凪”って立派な名前があるの。お前じゃなくて、これからはちゃんと“咲凪”って呼んで。」

名前の呼び方にまでケチをつけられてしまった。

……思春期の俺が言うのもなんだが、思春期の女の子ってやっぱり難しい。

そんな一日だった。


エピローグ

それ以来、咲凪からのスキンシップはますます激しくなった。
自分の部屋があるはずなのに、気がつけばいつも俺の部屋にいて、出かけるとなれば、当然のように隣をキープしてくる。

腕をしっかり絡めて、まるで“逃がさない”とでも言いたげに。

時折、真顔で——

「ちんちん見せて。剥け具合チェックするから。」

……と、あらぬ発言をしてくるあたり、相変わらずどうかしていた。

そんな毎日が続けば、さすがの俺も限界が近づく。

そしてある日の夕方。
部屋で一人くつろいでいると、不意に背後から柔らかい腕が回された。

咲凪だった。

「……っ!」

その一瞬で、張り詰めていた理性の糸がぷつんと音を立てて切れた。

俺は彼女の手を振りほどき、振り返る勢いのまま、咲凪をベッドに押し倒していた。

「……からかうのも、いい加減にしてくれ。……俺はもう、限界なんだ。」

言葉を吐き出すと、喉がカラカラに渇いていたことに気づく。

それでも咲凪は、怯えるでもなく——ただ静かに、にっこりと微笑んだ。

「……好きにして良いよ。」

その瞬間、咲凪の顔が近づき、唇が重なる。

長くも短くも感じたその一瞬のあと、咲凪は目を細めて、耳元で囁いた。

「やっと堕ちたね。」

俺は、ゆっくりと彼女の頬に触れながら、こう答えた。

「……バカなこと言うなよ。俺はとっくに堕ちてたさ。ずっと……、咲凪が好きだった。」

咲凪は、またそっと微笑んだ。

「絶対逃がさないからね?私は執念深いよ。」

END


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