【創作羞恥小説】性徴検査

創作羞恥CFNM

今年から、新しい検査が始まった。
性徴検査──詳細は伏せられたまま、そう呼ばれている。

その日、女子は休みだった。
校内には男子生徒だけが残され、順番に名前を呼ばれていく。

名前を呼ばれた僕に手渡されたのは一本の定規だった。無機質な透明のプラスチック。
これを何に使うのかは、まだ知らされていない。

案内された先は視聴覚室。扉を開けると部屋は薄暗く、ほのかな照明が足元を照らす程度だった。
中央には、一段高くなった簡易的な台が置かれている。

「台の上に立ってください」

部屋の真ん中を区切ったカーテンの向こうから、男性と思われる低い声が響いた。
姿は見えない。そのことが妙に不安を煽る。

「これから行う検査の内容については、プライバシーの観点から他言は厳禁です。
よろしいですね?」

わずかに息を呑み、曖昧に頷いた。

「では──下着まで、すべて脱いでください」

一瞬、鼓動が跳ね上がった。
返事を迷っていると、先ほどよりも低く、冷たい口調が促す。

「早くしなさい」

逆らえず、ズボンのホックに手をかける。
ベルトを外し、ゆっくりとズボンとパンツを下ろしていく。
冷たい空気が太腿から腹部へと這い上がり、むき出しの下半身に当たる。
直後、天井から吊り下げられたスポットライトが灯り、下腹部だけが明るく照らし出された。

皮膚の細かな産毛まで浮かび上がるほどの鮮明さ。
自分のそれが、鮮やかに、無防備に、晒されていた。

「陰部に定規を当て、正面から見えるようにしなさい。そして、計測値を読み上げなさい」

指先が震えた。
透明な定規を慎重に当てると、細かな目盛りが浮かび上がる。
呼吸を整えながら、震える声で数値を告げた。

「……包茎ですが、自分で剥けますか?」

次の問いかけに、一瞬言葉が詰まる。
「は、はい……」

「では、剥いて見せなさい」

唇を噛みながら、親指と人差し指を慎重に滑らせ包皮を後退させる。
静まり返った暗闇に、わずかな擦過音すら聞こえるようだった。

「剥けたら、正面によく見えるようにしなさい」

言われるがままに、ライトの下へと差し出す。
強い光に照らされたそれは、普段以上にはっきりと色づき、ピンク色の先端があらわになっていた。

「剥いたまま、手を放して」

指を離すと、皮がゆるやかに元へ戻り始める。
その瞬間──かすかな笑い声が耳に届いた気がした。

「……っ」

誰が、どこで笑ったのか。
いや、そもそも気のせいだったのか。確認する間もなく、検査は淡々と進んでいく。

「次に、横のモニターを見なさい」

横を向くと、無音のまま画面が点灯し、裸の女性がゆっくりとポーズを取っている。
肌の質感、乳房の揺れ、わずかな吐息すら聞こえてきそうな臨場感。
目を逸らしたいのに、自然と吸い寄せられるように凝視してしまう。

身体の奥に、じわじわと熱が湧き上がってくる。
止めようとしても疼きは増すばかりで、下腹部を内側から押し上げていく。

血流が集まり、皮膚がじりじりと膨らみを増していくのがわかる。
決して大きいわけではない。
それでも反応は正直で、まるで「ここにいる」と主張するように硬さを増していった。
やがてむず痒いほどに突き上げられ、下腹の皮膚がわずかに引きつれる感覚が走る。

ライトの強い光に晒され、突き出された肉の先端が赤みを帯びて艶めく。
包皮は大きく引き伸ばされながらも、まだ先端の一部が僅かに包まれたまま残っている。
あと少し──けれど、自然には最後までは剥けきらず、窮屈そうに縁を覗かせていた。

──笑われているのではないか。
──誰かに見られているのではないか。

想像すればするほど、胸の奥が苦しくなる。
なのに、それでも反応してしまった自分の身体が、何よりも恥ずかしかった。

「その状態を計測し、数値を読み上げなさい」

汗ばんだ手で定規を握り直し、今度は先端へと慎重に当てる。
伸びきった肉体の数字を、またも声を震わせて報告した。

「最後の検査です。横にあるカップを手に取りなさい」

目を向けると、名札の貼られた透明カップがひとつ置かれていた。

「その中に、射精しなさい」

思わず顔が引き攣る。
抵抗の言葉を探す間もなく、モニターが切り替わった。

今度は、より過激な映像。
愛撫され、喘ぎ、絡み合う裸の男女。
鼓動が速まり、理性が急速に揺らいでいく。

息を詰め、唇を噛み、必死で耐えようとした。
けれど、画面の中で次々に繰り広げられる濃厚な映像が、理性をじわじわと侵食していく。
心臓が早鐘を打ち、鼓動とともに下半身が痺れるように疼く。

もう駄目だ──

気が付けば、右手が震えながら僕自身に添えられていた。
自分でも止められないまま、指先が滑り、熱く張り詰めた肉を握り込む。
硬さと脈打つ感触が手のひらに伝わった瞬間、背筋にゾクリとした震えが走る。

ゆっくりと扱き上げると、火照った肉がわずかに痙攣しながら反り返った。
照明の下、鈍く光る先端がぬめりを帯びて震えている。

あらわになった先端から、透明な雫が垂れ始める。
息遣いは荒くなり、肩で呼吸をしながら、無意識のうちに手の動きは速さを増していく。

耐えがたい昂ぶりが頂点へと駆け上がり──
ついに、びゅる、と音を立てるように白濁とした液が勢いよくカップの内壁を打った。
二度、三度と脈打ち、幾筋もの精液が跳ね上がり、熱を持った液体がカップの底へと溜まっていく。
驚くほど大量に。

荒い息を吐きながら、しばらく手を止められずにいた。
ようやく収まった肉体を見下ろし、我に返った瞬間──顔が焼け付くように熱くなる。

「検査は終了です。カップはテーブルにおいてください。結果は国が管理します。繰り返しますが、他言は厳禁です」

ただ淡々と、感情のない声が告げる。

服を着直し、震える手で扉を開けると、そこには担任の女性教師が立っていた。
まだ若く、明るい笑顔が普段は優しく感じられるその先生がいつもの調子で声をかけてくる。

「お疲れ様。今日はもう帰っていいわよ。──手はちゃんと洗ってからね。」

一瞬、心臓が跳ね上がった。
言葉自体は何気ないものの、その裏にある意味を想像してしまう。

──全部知られていたのかもしれない。
──中で何が行われていたのかも、あの人は知っていて……

顔が急激に熱を帯びる。
俯いたまま、小さく「はい」と返事をして、その場を足早に立ち去った。

日常の景色に戻ったはずなのに、胸の奥ではまだ羞恥と困惑が渦を巻いていた。

──あれは、一体何の検査だったのだろうか。
……クラスの女子がいなかったことだけが、せめてもの救いだったのかもしれない。


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