【創作羞恥小説】ふわふわなお姉さん

お姉さん(CMNF)

今日は初めての塾の日だった。
気づけば時間が過ぎてしまい、帰る頃にはもう夜の10時を回っていた。
急いで帰らなければ、少しだけ怖い。そんなことを考えながら、バスを降りて足早に家へ向かっていた。

その途中──
道ばたで、女の人がしゃがみこんでいるのを見つけた。
どうしようかと一瞬悩んだが、さすがに夜の道で女性がしゃがんでいるのは心配になる。

「……あの、大丈夫ですか?」

声をかけると、その女性がこちらをじっと見つめた。
少し赤らんだ顔で、ゆっくりと立ち上がる。

「あれ〜、けーた君だ〜。」

よく見ると、近所のお姉さんだった。
親同士が仲が良くて、小さい頃はよく彼女の家に預けられて遊んだものだ。
僕が思春期に入ると、自然と会うことも少なくなっていたが──久しぶりに見るお姉さんは、やっぱり美人だった。

「あ、久しぶりです!」

思わず声が弾んでしまう。
けれど、どこか様子がおかしい。ふわふわしている。

「けーた君、悪い子だね〜。こんな時間に外にいたらダメだよ〜。」

「いや、塾の帰りなんです。今日が初日で、ちょっと遅くなっちゃって。」

「そっか〜。ごめんごめん。いい子だったんだね〜。」

やはり少しおかしいが、どこか無邪気なその笑顔に安心する。

「一緒におうち帰ろっか。」

そう言って、彼女は僕の手を握ってふらつく足取りのまま歩き出した。
その手は、とても温かかった。


急に彼女は立ち止まり、あたりをきょろきょろと見回し始めた。
「……おしっこしたい。」
ぽつりと漏れた言葉に、僕は思わず彼女の顔を見つめてしまった。

切羽詰まった様子。表情は真剣そのものだった。
こんな状況で冗談を言うような人ではない。

(まずい……)

すぐに思い出す。少し先の角を曲がったところに小さな公園があって、そこに公衆トイレがあったはずだ。

「トイレ、こっちにあります!」

僕は彼女の手を握り、駆けだした。
なんとか間に合ってほしい。その一心だった。

公園に着き、周囲を見渡す。

──ない。

トイレがない。

そうだった。数ヶ月前、トイレの中で事件が起きたとかで、建物ごと取り壊されてしまったんだ。
すっかり忘れていた。冷や汗がにじむ。

「……トイレどこ〜?」

股間を押さえ、今にも泣きそうな顔でこちらを見上げるお姉さん。明らかに限界だった。

どうする?
どこかに代わりになる場所は……。

そのとき、ふとひとつの場所が頭に浮かんだ。
僕が小さいころ、よくおしっこをしていた場所。木々に囲まれ、外からは完全に死角になっている、いわば“天然の個室”だ。

「……ついてきてください!」

彼女の手を引き、藪の奥へと進む。そこは今でも変わらず、誰にも見られない完璧な隠れ場所だった。

「お姉さん、ここなら大丈夫です!誰にも見られません!」

冷静になれば、うら若き女性がそんなところで野ションなんてするはずがない。
けれど、そのときの僕は必死だった。

お姉さんはしばらく辺りを見回したあと、ぽんと手を打った。

「ありがと〜、和式なんだね〜。」

……納得してる。

大丈夫なんだろうか、本当に。
何も言えないまま、僕はそっと藪の外に出ようとした。

「じゃ……終わるまで、外で待ってます!」

言い終えると同時に、なぜか心臓の鼓動が早くなっていることに気づいた。


藪から出ようとしたそのとき、背後から呼び止められた。

「暗くて怖ーい。一緒にいて?」

……は?

一瞬、時が止まった。思わずその場で固まる。

「いや、それは流石に不味いともいましゅ!」

慌てて答えたせいで、噛んでしまった。
けれど彼女は気にする様子もなく、わがままな声を重ねてくる。

「やだやだ、暗い〜!」

そんな姿は初めて見た。
困惑しつつも、彼女の後ろに立ち、できるだけ見ないよう背中を向けた。
だが、それも気に入らなかったようだ。

「前に来て。明るくして!」

完全に理不尽だ。なぜ怒られているのか理解できない。
それでも逆らえず、前へと回る。彼女はにっこりと笑った。

「明るくしてと言われても、懐中電灯とか持ってないですよ…。」

困ってそう言うと、彼女はニヤリと笑ってこう返してきた。

「電気なんてスマホに付いてるでしょ?早く着けなさ〜い。」

確かにスマホにはライトがある。でも、それをここで使うのはあまりにもまずい。
常識的に考えても、目の前で若い女性が用を足そうとしている場面で、ライトなんて──

しかし、彼女は譲らない。
仕方なくスマホのライトを点ける。

「あの、一応僕も男なので……このまま撮影しちゃいますよ?」

冗談めかして言ってみた。
さすがにこれで状況の異常さに気づいてくれるだろう。
そう思っていた。だが──

「良いよ。キレイに撮影してね?」

……え?

耳を疑った。
今、なんて言った?
撮影して……いい?

彼女は僕の手からスマホを奪い取り、手際よく録画モードに切り替えてから、再び手渡してきた。

「おねーさんがおしっこするところ、キレイに撮ってね♡」

頭の中が真っ白になった。
いったい何が起ころうとしているのか……理解が追いつかない。


お姉さんはスカートをたくし上げた。
ストッキング越しに見える白いパンツが、スマホのライトに照らされてやけにまぶしく見える。
だが、その眩しさに気圧される暇もなく──彼女は一気にスカートとパンツを腰まで下ろした。

目の前に現れたのは、初めて見る大人の女性の陰毛。
そしてその奥に、くっきりと刻まれた柔らかな線。
たしかに、自分の知らない“女性の身体”がそこにあった。

何も言えず、何もできず、ただライトを当て続ける。
彼女はそのまま地面にしゃがみ込むと、こちらを向いて微笑んだ。
彼女は足をガバッと開いた。
もう隠すものなど何もなかった。
彼女の大事な部分にスマホのライトがスポットライトのように当てられていた。
はじめて生で見る女性のそれに目が離せないでいた。

毛にふわりと縁どられた割れ目の奥──
その肌は驚くほど滑らかで、丁寧に手入れされた跡が見てとれた。
そして、ひだの上部。よく見ると、小さな粒がそっと顔をのぞかせていた。
目が離せなかった。それと共に、見てはいけないものを見てしまったような、妙な高揚感があった。

「今から出るからね〜。」

その口調はどこか浮ついていて、けれど真剣でもあった。
次の瞬間、彼女の股間から音を立てて水が勢いよく噴き出した。

あまりの量に驚く。
それは“漏れる”というレベルではなく、まるで蛇口のような勢いだった。

その姿のまま、彼女は目を細めて、ほっと息を吐く。
快楽にも似た表情を浮かべながら、僕の方へ視線を向けた。

僕は混乱しながらも、彼女の顔と下半身を交互に照らし続けていた。
意識してはいけないと思いながら、視線がそこから離せない。

「ちゃんと撮れてる〜?」

「…は、はい。」

答えながら、自分がどれほど見とれていたかを自覚する。
いけないとわかっていても、目が吸い寄せられてしまう。

「もうちょっとで終わるから、下ちょっと見て。」

言われるがまま、スマホのライトを下へ向けると、彼女はおもむろに両手を股間に伸ばした。

そして、そっと左右に指を添え、柔らかな部分を開いた。
その瞬間、水の出口がはっきりと可視化される。
そこから流れ続ける様子が、ライトの光に包まれて鮮明に見えた。

(なるほど……そこから……)

混乱したまま、頭の中で何かが冷静に分析しているのがわかる。
だがその“冷静さ”すら、現実離れしていた。

やがて音が弱まり、流れが止まった。

「ありがとう。明るくしてくれて、ちゃんと出せたよ。」

くすっと笑いながら、変なお礼を口にした。


彼女はおもむろにポケットティッシュを取り出した。
そして僕の手に握らせてきた。
その行動に、僕の頭の中は一瞬で「?」で埋め尽くされる。

「拭いて?」

にこっと、いたずらっぽくもかわいらしい笑顔を浮かべながら、彼女はそう言った。

……どこを?

問い返す余裕もなく、混乱したまま固まっている僕の手からポケットティッシュを取り上げると、彼女はその中から一、二枚取り出し、そっと僕の手のひらに乗せた。
そして、手ごと自分の股間へと導いた。

僕の手にあるティッシュで、彼女の“そこ”をやさしく拭き始める。
「んっ……」彼女の口から、思わず小さな声が漏れた。
ティッシュ越しとはいえ、女性の“そこ”に触れたのは初めてだった。
指先から伝わる柔らかさに、思考が止まった。
あまりに現実味がなくて、まるで夢の中の出来事みたいだった。

自分でも何をしているのかわからないまま、僕は言われるがまま、その場所を丁寧に拭っていた。
まるで何か神聖なものに触れているような、不思議な緊張感があった。

気がつけば触れてもいないのに僕のちんちんは射精していた。

その“幸せな時間”もあっけなく終わりを告げる。

彼女は満足したように、すっと身を整えると、スカートと下着を元に戻した。

「ありがとう。おうちに帰ろっか。」

そう言って、何事もなかったかのように僕の手を取り、歩き出した。


僕は気が気でなかった。
先ほどの件で、自分のパンツが濡れてしまい、なんとも言えない不快感が残っていた。
歩くたびに擦れる感触が気持ち悪くて、無意識に歩き方もおかしくなっていた。

そんな僕の様子に、彼女はすぐ気づいたらしい。
ちらりと僕を見て、くすっと笑った。

「あー、さっき拭いてもらったときにパンツ汚したでしょ。エッチ〜。」

……バレてしまった。

恥ずかしさで言葉が出ない僕の前で、彼女は周囲をさっと確認すると──
おもむろにスカートの中へと手を差し入れた。

「ちょ、ちょっと!だめだよ!」

思わず声を上げたが、彼女は止まらない。
ストッキングと一緒に、パンツをゆっくりと引き抜いていく。

まだ温もりが残るそれらを、僕の手にぐいっと握らせると、いたずらっぽく微笑んだ。

「あとでこっそり履き替えなさい。」

言葉を失った。
出来るわけがない。
……というか、これ、本当にまともな人なんだろうか?

少しずつ、心の中で警報のような感覚が鳴り始めていた。

そして――

「かわいいねー。」

不意に、彼女が僕のほっぺにちゅーっとキスをした。
その瞬間、鼻にツンとくる強烈な匂いがした。

酒だ。とんでもなく酒臭い。

ようやく理解した。
あのお姉さんがこんなことをするはずがない。
彼女は完全に、酒に飲まれていたのだ。

そりゃそうだ。
しらふで野ションなんてするわけがないし、それを僕に撮らせるはずもない。

少し怖くなった。
けれど、このままにはできない。

結局僕は彼女の家まで送っていくことにした。

インターホンを鳴らすと、出てきたのは彼女のお母さんだった。
道ばたでしゃがんでいたので連れてきた、とだけ説明する。
例のことは一切話さなかった。

彼女のお母さんはとても感謝してくれて、最後にはお礼にとお菓子まで持たせてくれた。

──まあ、良いことをしたんだと思う。
たぶん。きっと。


エピローグ

次の日の朝。
昨日の出来事は夢だったんじゃないか──そんな気がしていた。

けれど、スマホを確認すると、あの動画がしっかり残っていた。
無意識に、それを再生してしまう。そして朝から一回。

さらに、テーブルの鍵付きの引き出しを開けてみると、パンツとストッキングが入っていた。
それを手に取って、もう一回…。

(……朝からいったい何をやってるんだ、僕は。)

後処理を終えたあとの自己嫌悪は、なかなか重たかった。

まったりしていると、母親に呼ばれた。
玄関に向かうと、そこには紙袋を抱えたお姉さんが立っていた。
申し訳なさそうな顔で、目が合うと深々と頭を下げた。

「昨日はすごく迷惑かけてごめんなさい!」

どうやら、バスを降りてからの記憶が一切ないらしい。
気づいたら自分のベッドにいて、親にこっぴどく怒られたそうだ。

「あなたじゃなかったら、ほんと危なかったと思う…」

そう言われ、なぜかこちらが気まずくなる。
昨日もお菓子をもらったのに、今日もまた丁寧な菓子折が手渡された。

帰り際、お姉さんは僕の耳元でそっと囁く。

「私のパンツなくなってたんだけど、知らない?」

ドキッとした。
持っているどころか、今朝ちょうど変なことに使ってしまった。

すると彼女は、ふふっと微笑んでこう言った。

「知らないなら、知らないでいいんだ。もし持ってたら、昨日のお詫びにあげるね♡」

──もしかして彼女は、昨日の出来事を覚えているのかもしれない。

END


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