今ではもう滅多に見かけなくなった、壁式小便器。
仕切りもなく、ただ水が流れ続けるタイル張りの壁に向かって男たちが並ぶだけの、昔ながらの小便スタイルだ。
そんな前時代的なトイレが、まだ少しだけ現役で残っていた頃の出来事──。
その日、俺は限界まで我慢してしまい、公園の片隅にある古びたトイレに駆け込んだ。
間一髪、助かった……はずだった。
中には先客がいた。
小さな男の子とその横で介助する若いお母さん。
一瞬足が止まり、迷った。
だが目が合った瞬間、お母さんがにこやかに言葉をかけてくる。
「どうぞ、気にしないでくださいね。」
……どうぞ?
意識しすぎるのも変だと思い、俺は促されるまま隣へ立った。
並びは、左奥にお母さん、真ん中に男の子、そして右端が俺。
3人並んだこの状況が、既に妙だった。
俺は慣れた手順でズボンを下ろし、皮を剥いた。
だが、横にいる女性の存在を強く意識してしまい、股間はすぐに熱を帯び始める。
ちらりと横目で見ると、お母さんは目をそらしているようで、わずかに頬が赤い。
(まずい……)
尿意は限界のはずなのに、緊張と興奮がせめぎ合い、全く出ない。
代わりに──徐々に膨張を始める。
脈打つ鼓動に合わせて、鈴口が艶やかに開き、皮が完全に剥けた先端が張り詰めていく。
とうとう完全に勃起してしまっていた。
(終わった……これ、完全にヤバい奴だ……)
羞恥と恐怖と興奮で震えが止まらない。
その時、男の子が言った。
「ママー、もう出ないー」
内心、救いの神が現れた気分だったが──
なぜかお母さんは「もうちょっとだけ頑張ろうね。」と励まし続ける。
……だが、その後ろから友達らしき子供たちの声が響く。
「〇〇ー!一緒に遊ぼー!」
「行っておいで」とお母さんは男の子の背中を軽く押し、先に外へ送り出した。
男の子は元気よく走って行き、トイレには俺とお母さんだけが残された。
ふと、彼女がゆっくりとこちらを向く。
その瞳が、俺の下半身にしっかりと向けられた。
「……こんなにしちゃって。」
優しく、微笑む。
そのままゆっくりと一歩近づいてくる。
俺は固まって動けなかった。
「苦しいでしょ? ……少し、楽にしてあげる。」
次の瞬間、白く細い指が俺の張り詰めたものへと触れた。
柔らかな掌が優しく包み込む。
ゆっくりと、だが異様に巧みなリズムで扱かれ始めた。
その動きは、まるで俺の反応を読み取っているかのように的確だった。
微妙に先端を擦り上げる絶妙な加減。
手のひらの温もりが、鈴口に伝わって痺れる。
腰が勝手に震え出す。
「ふふ……可愛い反応」
囁く声に背筋が震えた。
もう限界だ──そう思った刹那、爆発した。
「うあっ……!」
溜め込んでいたものが爆発するように吐き出され、勢いよく白濁が迸る。
跳ね上がる精液とあまりの快感と共に腰が反射的にのけ反り、バランスを崩してそのまま尻もちをついて後ろに転んでしまった。
ドサッ──
情けなく床に座り込んだまま、仰向けになった足の間からはまだ勃起したまま、白濁とした液が漏れていたちんちんが天井を向いていた。
だが、全身の力が抜けたことで今度は尿意が一気に解放される。
まるで噴水のようにおしっこを漏らしてしまった。
シャーッという派手な音を立てて、黄色い液体が放物線を描き、タイルの床に広がっていく。
自分でも止められず、羞恥と快感がごちゃ混ぜになったまま出し切っていく。
やがて最後の一滴まで出し切り、ぴくりと痙攣したあと──
ちんちんはゆっくりと萎え始め、完全に小さく収まっていった。
お母さんはそんな俺の股間に手を伸ばし、
ぺろん…と柔らかく皮を戻してくれる。
「もう、大丈夫ね。」
優しく囁きながら、バッグからポケットティッシュを取り出す。
その中から一枚だけを抜き取り──
そっと、俺の完全に小さくなったちんちんの先端にティッシュを乗せた。
「冷えちゃうと可哀想だからね。」
微笑みを崩さぬまま立ち上がると、カツ…カツ…とヒールの音だけを残して静かに去っていった。
──俺は、腰砕けのまましばらく動けなかった。


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