「今日でやっと終わるかな…。」
車で銭湯の駐車場に滑り込ませて、私はひとりごとのように呟いた。
私には借金があり、返済に困っていた。
呼吸をするだけで、頭の片隅にずっと数字が張り付いているみたいな日々だった。
そんなとき、とある男にこう持ちかけられた。
「盗撮してきてくれないか?出来高次第だが相応の金額を払おう。」
明確な犯罪行為だ。当然躊躇した。
……躊躇した、はずだった。
でも、提示された金額を見た瞬間、心がぐらりと揺れた。
風俗で働くよりは……。
そう思ってしまった。
自分の中のどこかが、その言葉に飛びついて、都合のいい言い訳として握りしめた。
機材はその男から一通り渡された。
メインは、小さなボトルに偽装されたカメラ。
ぱっと見では、それがカメラだなんて気付かれることはない代物だった。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープ。
全てにカメラが仕込まれていて、それぞれ撮影出来る角度が違った。
「最初はとにかくバレないようにだけしてくれ。」
こんなもの、使い分けられるわけ無いでしょ。
受け取った瞬間はそう思っていた。
けれど回数を重ねるごとに、私はそれぞれのカメラの特性を理解していった。
やればやるほど技術が上がり、男に褒められ、貰える金額も上がっていった。
その度に、罪悪感より先に「助かった」が胸の奥で鳴ってしまう自分がいた。
そして、今回でやっと借金の返済のめどが付きそうだった。
「ちょうどいいターゲット、いないかな。」
車の中から、駐車場と入口付近をぼんやり見渡す。
だらだら撮影するより、ターゲットを決めて――すぱっと撮って、帰りたい。
長引けば長引くほど怪しまれる。これはもう、経験でわかっている。
すると都合よく、女子大生くらいの二人組が銭湯へ向かっていった。
ここは女子大が近くにあって、狙いが絞りやすい。
とはいえ若い女性は銭湯を使いたがらない。今日は運がいい。
彼女たちが入ったのを確認して、私は平静を装い、後から店に入った。
脱衣所に入ると、おばちゃん達でけっこう盛況だった。
特に狙わずに、自然に彼女の横へ付けた。
(……あれ? 二人で入ったはずなのに。)
隣で服を脱ごうとしているのは、二人組の片方だけだった。
少しおっとりした雰囲気で、バストが大きいタイプの子。
(まぁ、仕方ないか。一人でも十分だ。)
カメラが仕込まれたボトルの入ったカゴを、床に置く。
そして横からも撮れるように、私はボトルを手に持った。
彼女は何の疑いも持たず、服を脱いでいく。
シャツを脱いだところで――もう、勝ちを確信した。
思っていた以上に大きい。
少しぽちゃっとしている感じはあるけど、男受けはいいだろう。
……正直、胸があまり大きくない自分にとっては、嫉妬する。
(しっかり撮影してあげるからね。)
スカートを脱いで、下着姿になった。
少しダサい下着。でも、胸が大きいと選択肢も少ないのだろう。
(そのダサさも、いいスパイスになるのよね。)
背中に手が回り、ブラのホックが外れる。
次の瞬間、ぽろんと飛び出した胸は――想像以上だった。
窮屈な下着から解放されて、躍動しているみたいに揺れた。
(……う、羨ましくなんて。)
心の中で言い訳を作りながら、手に持つボトルは、彼女の胸をロックオンし続ける。
大きいバストに、大きめの薄ピンク色の乳輪。
少し陥没している乳首が、妙に奥ゆかしく見えた。
そのまま彼女は、パンツにも手をかけた。
その瞬間、私は彼女の背後に回った。
財布を持ち、自動販売機に向かう――そんな動作に見せかけて。
何も知らない彼女は、そのままパンツを脱いでしまう。
お尻の側から脱ぐ瞬間を撮れれば、上手くいけばアナルとワレメを同時に撮れる。
それが決まると、ボーナスが出る。
全く警戒していない相手を背後から撮るのは、簡単だった。
そのまま怪しまれないように自販機へ向かい、水を一本買う。
これで、あの子の脱衣姿は撮影できたはずだ。
買った水を持ってロッカーに戻ると、そこへもう一人の女の子がやってきた。
「ごめんごめん。彼氏からの電話が長くなっちゃった。」
……よく見ると、スレンダーな美人だった。
(こっちも上玉。撮っておきたいけど……もう一人が先に入っちゃうかな?)
どっちを撮るべきか迷いかけたとき、二人の会話が耳に入った。
「一緒に入ろうよ。待ってるから早く脱いで。」
巨乳の子が言う。
「先入ってていいのに。じゃ、すぐ脱ぐね。」
スレンダーな子が、軽い調子で返した。
……これは、チャンスでしかなかった。
彼女はしゃべりながら、ささっと脱ぎ始める。
こっちに意識は一切ない。
上も下も脱いで、もう下着姿。
黒を基調としたレースの下着。そしてTバック。
(うんうん。彼氏がいるからか、中々エッチな下着ね。)
彼女は気にする様子もなく、ブラを外した。
(……ぷぷ。本当にちっちゃいおっぱいね。私の勝ちだわ。)
心の中で、勝手にほくそ笑む。
美人でスレンダーな体型には目をつぶって。――そう、目をつぶって。
(出来ればお尻も撮りたいけど、今動くのはリスク大きいかな……。)
そう思っていたら、彼女は巨乳の子の方を向いて、パンツを下ろした。
つまり、私とカメラにお尻を突き出す形で。
(おお、大胆。おっぱいが小さいから、お尻とあそこで勝負って訳ね。)
都合のいい妄想をしながら、撮影を続ける。
この位置なら、床に置いたボトルも生きるはずだ。
カメラにいい感じに映っていてくれることを祈った。
彼女が脱いだパンツをロッカーにしまう瞬間、私は彼女の身体をちらっと見た。
……パイパンだった。
(よし! 余計なものがない。綺麗に“あそこ”も映るはず。ボーナス来たー!)
ちなみに巨乳の子は、陰毛が生えていた。
出来ればIOの処理、頼んだよ。
そう、心の中で祈っていた。
彼女たちが浴室に入るのを見届けて、私は急いで全裸になった。
(いつも思うけど、私の裸めっちゃ映っているよね。)
……これはもう、諦めていた。
他の女性の裸を金に換えているんだ。私も映ったところで仕方なし。
むしろ、罪悪感を軽くするための“おまけ”みたいなものにもなっていた。
カゴに、カメラの仕込まれた“マイ銭湯セット”を入れて、彼女たちを追う。
探すと、ちょうど身体を洗おうとしているところだった。
スレンダー美人か、かわいらしい巨乳か。
両方同時に撮影するのは無理。いきなり究極の選択を突きつけられる。
(うーん……やっぱり巨乳ちゃん、かな。)
たぶんだけど、私が撮った動画はどこかで販売されている。
当然、ガチの盗撮モノなんて表で売れるわけがない。
“そういうコミュニティ”があるのだろう。……想像はしたくないけど。
どっちが需要ありそうか。
そう考えて、私は巨乳ちゃんの横に付いた。
正確には、怪しまれないように一コマ開けて。
彼女をちらっと見る。
美人の子と話で盛り上がっている。
ほんとに仲がいいんだろうな、って感じで。
私はボトルを彼女の方に向けて、ロックオンする。
ちょうど、彼女が髪を洗うところだった。
長めの髪を、一生懸命洗っている。
(……すごいな。)
今まで撮影してきた中で、一番の巨乳だった。
その胸が、動かす腕に合わせて、ぶるんぶるん揺れる。
(もう凶器じゃん……。)
危うく見とれそうになる。
大きいのに、全然垂れていない。
(若いってすごい。……いや、私も若いんだけどね。)
自分も怪しまれないように、カメラの入ったボトルを持ち上げる。
これはカメラだけじゃなくてちゃんと中身も入っている。
使う順番とタイミングを間違えると、“美味しいところ”が撮れない。
だから慎重に選ばないといけない。
その分、カメラの位置調整はしやすいとも言えるが。
私も髪を洗うが、ささやかに揺れる気がする自分の胸を見て、どうしても敗北感が湧いてきた。
髪を洗い終えた彼女が、身体を洗い始めた。
どうやら素手で洗うタイプらしい。
ボディソープをしっかり手に取り、身体を洗っていく。
(ちょっと待って、エロすぎないか?)
大きなバストに、泡をしっかりすり込んでいく。
手に合わせて形が変わる巨乳。
(でかくて、ハリがあって、柔らかくもあるのか……。)
正直、敗北感しかない。
「あんたいつ見てもおっぱいでかいわね……。」
美人の子が、呆れたように話しかけていた。
「でも大変よ? みんなおっぱいばっかり見てくるし重いし。」
「……くっ!」
これが、持つ者と持たざる者の差か。
おっぱいが重いなんて、思ったことなかったよ……。
ふと鏡越しに、美人の子の身体が見えた。
(よし。下には下がいる。)
彼女の慎ましすぎるおっぱいを見て、どうにか自尊心を保てそうだった。
……最低だな、私。
そんな巨乳ちゃんの、エロすぎる洗体が終わる。
「背中流してあげるから、あっち向きな。」
美人の子が言う。
巨乳ちゃんがこちらを向いた。
正面から見る巨乳は、大迫力だった。
そして――少し足が開いていることに気づく。
私はボトルを調整して、ちょうど足の間を撮れる配置に置けた。
(ごめんね。おっぱいも、あそこも、撮影させて貰うね。)
この銭湯の洗い場は、妙に明るい。
洗顔剤を落とした振りをして、彼女の方をしっかり確認してみた。
……陰毛の下に、ちゃんとワレメが見えた。
(よし。ワレメのまわりも処理している。)
今回の撮影、あまりにも順調すぎて怖い。
彼女の洗体も終わり、湯船の方へ向かっていくようだった。
(このまま着いていってもいいけど……。)
怪しまれるのだけは、避けたい。
ちょうど、きれいめのOLっぽい女性がいた。
私はその人を撮影することにした。
OLさんの撮影も済み、改めて二人組を探してみた。
中にはいなかったので、露天の方を見てみることにした。
(いたいた。)
二人は外の椅子に寝そべっていた。
二人とも目をつぶって、のんびりしているようだった。
私は歩きながら、二人を撮影した。
巨乳ちゃんは股間にタオルを置き、美人ちゃんは胸にタオルを置いている。
(……おっぱい大きい子って、あまりタオルでおっぱい隠さない気がする。)
当然、私はおっぱいを隠して、下半身丸出しである。
(さっきは巨乳ちゃん撮影したから、今回は貧乳ちゃんね。)
目をつむっていることをいいことに、美人ちゃんの身体を撮影していく。
幸い、周りには誰もいなかった。
(あらあら、無防備に足を開いちゃダメじゃない。ワレメちゃん、しっかり見えているよ。)
太陽の日差しが、遠慮なくそこを照らしていた。
影もなく、パイパンが故に全てが見えてしまっているようだった。
椅子の先には、ちょうど露天風呂がある。
私は、美人ちゃんの股間がまっすぐ見える位置の湯船に陣取った。
(ちっちゃいビラビラもおマメちゃんも見えちゃっているじゃない。恥ずかしいねー。)
そんなことを思いながら、彼女が動き出すまで、ワレメを撮影し続けた。
その後も、サウナに入る二人。
そして湯船に浸かる二人。
つかず離れずで、撮影できた。
取れ高的には、大満足だった。
(あとは服を着るところを撮影できたらコンプリートかな。ボーナスの期待が大きいね。)
その時、少し気が緩んでしまった。
おばちゃんに、ドン、と当たってしまった。
「あらあら、ごめんね。」
おばちゃんは謝りながら、湯船の方に向かっていった。
(あぶないな。転びそうになったよ。)
そう思いながら手元を見ると……。
――ボトルが一本、無くなっていた。
まずい、と思って周りを見渡す。
するとボトルは、美人ちゃんの方に転がっていた。
そして――それを拾い上げた。
一見すると、ただのボトル。
でも。
「シャンプー落ちましたよ……って、これ。」
ちょうど明かりが、小さな穴に隠されたレンズに当たってしまっていたのだろう。
とっさのことに、私は動けなくなってしまった。
その瞬間、腕をガッと掴まれた。
「……ちょっとお話があります。」
ものすごい怖い目で、にらみつけられていた。
そのまま、私は隅の方に連れて行かれた。
「なになに?どうしたの?」
巨乳ちゃんが、不思議そうに首をかしげる。
「このボトル見てみな? 小さい穴、開いてるでしょ?」
美人ちゃんが言いながら差し出すと、巨乳ちゃんは本当に不思議そうな顔で覗き込んだ。
「うん。穴、開いてるね。漏れちゃうって事?」
……まだ理解できていない。
むしろ、美人ちゃんの察しが良すぎた。
「多分だけど、それカメラの穴。私たち、撮影されてたかも。」
巨乳ちゃんの目が、ぱちんと大きくなる。
「え? 盗撮って事? でもこの人、女の人だよ?」
……みんな、この巨乳ちゃんくらい察しが悪ければ良かったのに。
「男じゃ女湯の中なんて撮影出来ないでしょ? 多分、誰かに依頼されてやってるんだと思う。」
美人ちゃんが淡々と言う。
全て、バレている。
まさか最後の仕事で、こんなことになるなんて。
「もしくは、ただの変態か。」
……失礼な。
確かに巨乳には見とれていたけども。
とはいえ、今の私に出来ることは一つだった。
「すいませんでした! どうか許してください!」
他の客に聞こえないように、必死に声を抑えて、それでも全力で謝った。
とにかく、警察沙汰だけは回避したい。
やっと立った借金返済のめどが、消えてしまう。
「何でもします! データもカメラも全部渡します! 警察だけはどうか勘弁してください!」
「さえちゃん、どうするの?」
巨乳ちゃんが心配そうに、美人ちゃんへ話しかける。
「ゆいはちょっと黙ってて。今考えてるから。」
美人ちゃんの声が、少しだけ強くなる。
――もしかすると、警察沙汰は回避できるかもしれない。
「……まずカメラを全部出しなさい。いや、そのカゴごと渡しなさい。」
本当に、察しが良すぎる。
のほほんとした巨乳ちゃんの友達だから、しっかりしているのだろうか。
仕方なく、私はカゴを差し出した。
「なるほど。ボトルは全部カメラか。」
軽く見ただけで、全てを把握されてしまったようだ。
ふたを開けられ、中まで確認される。
「このまま警察に突き出した方がいいかな。」
その言葉を聞いた瞬間、私は床に頭をこすりつけた。
「警察だけは勘弁してください! 本当に反省しています!」
隅の方で他の客からは見えにくい死角だということも理解した上での土下座だった。
でも若い二人には、効果が大きかったようだ。
自分より少し年上の女が、全裸で土下座。
そんなものを見る機会なんて、そうない。
「立ってください!」
巨乳ちゃんが慌てたように声をかける。
「いいえ! 許して貰えるまでやめません!」
わざわざ隅に連れてきた。
つまり、あまり騒ぎにしたくないのだろう。
だからこそ、この土下座は効くはず。
――打算だらけの土下座だった。
「……わかった、わかった。警察沙汰はやめますよ。」
ついに美人ちゃんが折れてくれた。
(貧乳なんて心の中で思ってごめんなさい。)
「ただし、条件があります。」
私は顔を上げて、美人ちゃんの顔を見た。
なにやら、ニヤリと笑っている気がする。
……これはこれで、良くないことが起こりそうだ。
「後で確認しますけど、多分これ、私たち撮影されていますよね?」
もう逃げることは出来そうになかった。
私は息を呑んで、観念したみたいに頷くしかない。
「……はい。撮影しています。申し訳ありませんでした。」
頭を深く下げる。
この状況から抜け出せるなら、もう何でもやる。そういう気持ちだった。
すると彼女は、おもむろにレンズをこちらへ向けてきた。
「じゃあ、あなたも同じ。隅々まで撮影してあげる。何かあったら……ばらまきますからね。」
まぁ、そうだろうなとは思った。
対等な切り札を確保しておきたいのだろう。
私が向こうの立場なら当然そうする。
「わかりました。……好きに撮影してください。」
私は両手を横に広げた。
震えそうになるのを、なんとか抑える。
「まずはおっぱいからかな。何カップですか?」
「……Bです。」
恐らくAカップのあなたよりは大きいぞ。
心の中でそう思うも、規格外の巨乳が横にあるせいで誤差に感じてしまう。
「……なるほど。」
彼女の表情が、ほんの少しだけ動いた気がした。
少しだけダメージを受けているような気がしないでもない。
レンズが、ゆっくり下へ降りていく。
「おへそは縦型ね。陰毛は……結構整えていますね。」
淡々と、でも確実に。
逃げ道を塞ぐみたいな距離で、撮られていく。
そして、股間の真下にカメラが来た。
「……じゃあ、開いてください。」
ぐ、と喉が鳴る。
そうなるだろうとは思っていた。
仕方なく、両方の指でクパッと開いた。
「最近、SEXしたのはいつですか?」
そんなことを聞いてくるのか……。
とはいえ考えてみたら半年ほどご無沙汰だった。
……彼氏も作らず盗撮していた私って。
「……半年以上前です。」
その瞬間、彼女が少しだけ勝ち誇ったように見えた。
たしか彼氏から電話がどうとか言っていた子だ。
ちょっとムカッときたけど、しょうがない。
「じゃ、オナニーはいつしました?」
したこと前提かい!いやしたけども!
「……昨日です。」
巨乳ちゃんが、なぜか「ほー」という顔をした。
興味津々というか、変に感心しているというか。……この子、大丈夫か。
それより、美人ちゃんの顔が少しずつ“S”になっていくのが、やけに怖かった。
「オナニーは中?クリ?オモチャは使いますか?」
矢継ぎ早に聞いてくる。
もう、正直に答えるしかない。ここで誤魔化したら、もっと面倒になる。
「……クリです。オモチャは使いません。」
巨乳ちゃんが、軽くうんうんと頷いている。
あんたもクリ派か。
と言うかこの子少し心配になるな。
そして美人ちゃんが、口元だけで笑った。
「じゃ、今ここで見せてください。あ、声は出さないように。通報されちゃいますからね。」
……やっぱり。
あの顔は、人を屈服させるのが好きなタイプの顔だ。
とはいえ逃げられない現状、従うしかなかった。
私は息を殺して、言われた通りに手を動かす。
「ちゃんと開いたまま、カメラに良く映るようにね。」
容赦がなかった。
年下の女の子の前で全裸でオナニーをする。
そんな経験、当然無いがやらなければすまない状況だ。
両手で開き、指を使って器用にクリをいじる。
「おー、歴戦の指使いですね。もしかしてオナニーは毎日していましたか?」
「…ん。は、はい。毎日していました…。あ…。」
答えつつも吐息が漏れてしまう。
ピチャピチャと卑猥な音まで聞こえてきた。
「わー、エッチだ…。」
巨乳ちゃんが両手を頬に当ててそう呟いた。
良く見ると、少し陥没気味だった乳首が飛び出ているようだ。
…本当に大丈夫かこの子。
クリは刺激されて感じているのに、妙に頭に冷静な部分がある。
それ故に中々上り詰めなかった。
「ほらほら、あまりゆっくりしていると人来ちゃいますよ?」
美人ちゃんがSッ気全開の顔で言い放つ。
こっちだってイこうと必死なんだよ!と頭の中で反論する。
だが、今私が出来ることは必死でクリをいじることだけだった。
完全に濡れたあそこに、器用に中指を入れていく。
中指で膣内をいじり、人差し指でクリをいじっていく。
「…くぁ!…も、もうちょっとで…。」
そんな私を見てどんどん笑顔になっていく。
「いいよ、年下の女の子に見られながら恥ずかしくイっちゃいなさい!」
その発言が最後のトリガーだった。
ヌチャヌチャと中から湿った音が響く。
まわりに聞こえてしまうような、そんな音だった。
「い、いく!」
その瞬間、身体がびくんびくんと痙攣し、ガクンと肩が落ちた。
危うく倒れてしまいそうなくらいの快感がそこにあった。
フラっとした私を巨乳ちゃんが支えてくれた。
そして……その豊満なおっぱいが私の腕を包んだ。
(…すげーな、おい。)
頭の中が真っ白になる中、巨乳ちゃんの巨乳の感触におぼれていた。
「お疲れ様でした。では次ですね。」
……え?
「あ、あの、これで終わりでは……。」
まだ何かやらせるつもりなのだろうか……。
「多分だけど、あなた今回が初めてじゃないですよね?」
図星ではあるが考えればわかりそうなことか。
「え!そうなの!?」
また巨乳ちゃんが驚いている。
美人ちゃんはもうちょっとこの子に世間って物を教えた方が良いと思う。
このままじゃ悪い男に引っかかりそうだ。
「ちょっと黙ってて…。でも次で最後にしてあげます。」
すごい上から目線だけど仕方が無い。
これで終わるならもうやるしかなかった。
「こっち来てください。」
そこはシャワーのある場所だった。
そして、小さい子と母親が一緒に使えるように小さい壁で仕切られている場所だった。
「ここなら人に見られないですよね?」
……さっきもここ使わせて欲しかった。
まわりから見えていないかヒヤヒヤ物だったよ。
すると、シャワーを上に向けて床に置いた。
「この上に、犬がちんちんするようにしゃがみ込みなさい。」
いったい何をやらせようというのか。
「ちんちんはね、足を開いてしゃがんで、両手を前に出すんだよ。」
巨乳ちゃんが説明してくれた。
いや、知っているけども。
仕方なくちんちんのポーズを取った。
「うん、かわいいですよ。ちんちんのポーズなのに、まんまん丸見えですね。」
…おやじか!
巨乳も貧乳も、どっちもなんか頭おかしい気がしてきた。
美人ちゃんが足でシャワーの位置を調整している。
何をする気だろう?
そう思った瞬間、シャワーからお湯が噴きだした。
「…ん!?」
とっさのことに声が漏れてしまった。
「動いちゃダメよ。そのポーズのまま、シャワーだけでイきなさい。」
ああ、もしかしたら踏んではいけない虎の尾だったのかもしれない。
だが、もう遅い。
熱いお湯の塊が、ピンポイントで核を叩く。
指とは比較にならない容赦ない水圧に、私の身体はちんちんのポーズを保てず、ガクガクと無様に震えだした。
「ここのシャワー子供用にしては勢い強いのよね。どう?気持ちいい?」
ニヤニヤ笑いながら、足で位置を弄ぶ。
「ほら、ちゃんと足を開いて。レンズによく見えるように。」
美人ちゃんの命令で、私は膝を割り、両手を上げた「ちんちん」の姿勢をとらされ続ける。
その股ぐらに向けて、床に置かれたシャワーが容赦なく熱い湯を噴き上げた。
「あ、うぁっ! ひ、ひぅぅっ!」
逃げ場のない水圧が、敏感すぎる一点を直撃する。
そこを興味深そうに巨乳ちゃんがのぞき込んでいた。
「わー、ビラビラがあんなに震えている。気持ちよさそ-。」
正直、そんなことを言っていられるような勢いではなかった。
両足を思いっきり開いている状態なので、逃げ場もなかった。
「あ、あぁぁ!……っ、だめ、もうッ!」
激しく叩きつけるシャワーの熱が、一点に集中して火花を散らす。
指でいじられるのとは違う、容赦のない「面」の刺激。
パンパンに充満した核が、水圧に押し潰されるたびに、脳内が真っ白に塗りつぶされていく。
「あら、もうイっちゃうの? ちゃんとポーズ、維持してなきゃダメじゃない。」
美人ちゃんが冷たく笑い、私の震える膝を外側からさらにグイと押し広げた。
「ひぅ、あぁぁああっ!!」
両手を上げたまま、身体が弓なりに反り返る。
「い、いく! いっちゃうぅ!!」
ビシャシャシャッ!と激しい水音が響く中、私の身体は激しく痙攣した。
「ちんちん」のポーズのまま、私の秘部からはシャワーの熱湯に混じって、黄色い液体がジョロジョロと漏れ出してしまった。
「あ、お漏らししちゃった……。」
巨乳ちゃんの声が、遠くの方で聞こえる。
視界が点滅し、ガクンと顎が落ちる。
絶頂の余韻で指一本動かせない私の体は、そのまま前傾姿勢で崩れ落ち、巨乳ちゃんの柔らかい胸に顔を埋める形になった。
(はぁ、はぁ……っ……。)
「お疲れ様でした。」
美人ちゃんがやっとS顔を辞めたのが確認出来た。
その後、私は脱衣所に連れて行かれた。
免許証を出さされ、写真と電話番号を控えられる。
「これに懲りたら二度とこんな事しないように。」
きつく念を押され、怪しいと思われる物は全部回収された。
あのカゴも、ボトルも、データも。――逃げ道ごと、きっちり。
「お姉さん、盗撮は犯罪ですよ?」
巨乳ちゃんに、優しく窘められてしまった。
……わかってる。
わかってた。最初から。
私は予定通り、今回で足を洗うつもりだった。
だからこれは――最後の最後で罰を受けた。
そう思うことにした。
二人と別れた後、私は例の男に連絡した。
「すいません、バレてカメラも全部回収されました…。」
「……そうか。まぁ今回のギャラは支払おう。退職金代わりと思ってくれ。」
受け取りたくはなかった。
でも背に腹は変えられない状況だった。
ありがたく受け取り、二度と盗撮なんてしないと誓って家路についた。
それ以来、借金の心配も無くなり、平穏な暮らしをしている。
エピローグ
「……優秀な駒を一つ失ったのは惜しいが。」
暗い室内、モニターの青白い光に照らされた男が、冷徹な独り言を漏らす。
画面上で再生されているのは、湯気に煙る銭湯の情景。
そこには、脱衣所で無防備に服を脱ぐ女子大生二人組と、彼女たちを狙っていたはずが、逆に窮地へと追い込まれていく「女盗撮師」の無様な姿が映し出されていた。
「画質は多少落ちていているな。……まあ、仕方がないか。」
女が持ち込んだシャンプーボトル。その中にはマイクロSDカードが入っている。
それと同時に、リアルタイムでデータを外部サーバーへ転送し続けていた。
取りこぼしを防ぐために用意されたシステムだった。
「上玉の二人、そして業界で名の知れた人気女盗撮師の痴態だ。これを失うのは、あまりにももったいない」
男は手際よく動画をカッティングしていく。
時折、カメラの死角を突こうとする女盗撮師の、羞恥に震える全裸の肢体が大きく映し出される。
女盗撮師の痴態は集められて編集されて、オムニバスのような作品ですら売れていた。
そんな女盗撮師の、通常の「盗撮作品」とは一線を画す、加害者と被害者が逆転した凄惨なまでの陵辱シーン。
本物だという保証があるからこそ、高額会員たちが、これを放っておくはずがない。
「普通なら警察に突き出されて終わりだ。こんなシーンは二度と撮影出来ないだろうな。」
編集を終えた動画のアップロードが完了する。
そして、会員にメールを送った。
『新作入荷しました。』
その無機質な文字列が、欲望に飢えた会員たちの元へ届く。
「万が一この動画が流出したとしても……女子大生二人は女を犯人だと思い込み、女は二人を恨む。互いが互いを疑い続けるんだろうな。」
暗闇の中で、マウスのクリック音だけが乾いた音を立てる。
画面の中では、まだ何も知らない巨乳の少女が、女盗撮師のあそこを興味深そうに覗き込んで笑っていた。
その様が滑稽で、笑みがこぼれていた。
END


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