PixivFANBOX先行公開【創作羞恥小説】続・理容師見習いと先輩の陰毛 -佐伯先輩の場合-

先輩(CMNF)

本作品は「理容師見習いと先輩の陰毛』の続編になります。
先にそちらを読んで貰えるとより楽しめます。

【創作羞恥小説】理容師見習いと先輩の陰毛
我が家は代々続く床屋だ。両親が二人三脚で切り盛りしており、地元ではそこそこ評判もいい。特に最近は、女性向けの「産毛剃り」が人気だ。背中やうなじのムダ毛が気になるという女性は案外多いらしく、顔剃りだけの目的で若いお客さんが訪れることもある。そ…

例の件があってから、しばらくの月日が流れた。
季節は「暖かい」を通り越して、肌にまとわりつくような夏の兆しを見せ始めている。

そんな中、僕の下駄箱に一通の手紙が入っていた。

「また吉岡先輩かな?」

というか、連絡先を知っているんだから直接連絡してくれればいいのに……。

あれ以来、吉岡先輩とは何度かやり取りを重ねていた。
少し不思議に思いつつも、誰かに見られないよう手早く手紙を回収する。
人目のつかない場所へ移動し、期待に胸を膨らませて封を切った。

中には、たった一言。

『放課後、屋上で待っています。』

前回と全く同じ文面だった。

「……完全に、吉岡先輩の字だ。」

以前もらった手紙は、暇さえあれば文字の癖まで暗記してしまうほど眺めていた。
……チャック付きの袋に大切に保管されている、先輩の「あの毛」と共に。
先輩から貰った手紙、背中の写真、そしてあの恥ずかしい毛。
それらは今の僕にとって、何物にも代えがたい「お宝」だった。

何にせよ、久しぶりに先輩と直接話せる。
そう思うだけで、いつもは退屈な授業さえ、今日はなぜか弾むような心地で過ごすことができた。


放課後になり、期待に胸を躍らせて屋上へと向かう。
ガチャリ、と重い扉を開けると、そこには僕を待っていた吉岡先輩の姿があった。

だが、一人ではなかった。

「こんにちは。キミが噂の安田くんだね。」

明るく、それでいてどこか芯のある声が響く。
吉岡先輩の隣に立っていたのは……佐伯先輩だった。
吉岡先輩といつも行動を共にしている、親友のような存在だ。
名前は佐伯陽葵(さえきひなた)。
吉岡先輩に負けず劣らずの美人で、そして何より……目を引くほどの巨乳の持ち主だ。
腰に手を当て、夕暮れ近い太陽を背に堂々と立つその姿は、不思議とカッコよくも見えた。

「あ、初めまして……安田です。」

挨拶をする間もなく、佐伯先輩は僕の手に自らの手を重ね、ギュッと握ってきた。

「玲奈から話は聞いてるよ?キミ、良い腕持ってるんだって?」

「玲奈」とは、吉岡先輩の下の名前だ。
当の吉岡先輩を見ると、少し気まずそうな、申し訳なさそうな表情を浮かべていた。

「それでね、安田くんにお願いがあるんだけど。」

予感はしていた。
でも、吉岡先輩から、一体どこまで話を聞いているのだろうか。

「お礼はちゃんと弾むからさ。玲奈と同じところを、剃ってほしいんだよね。」

……吉岡先輩と同じところ。
僕の喉が、ゴクリと音を立てる。

僕が言葉に詰まっていると、吉岡先輩が割って入った。

「別に無理なら断っていいからね。私と違って、陽葵は別にコンプレックスってわけじゃないし。」

そう、当たり前だが佐伯先輩は吉岡先輩の「秘密」を知っているのだ。
僕としては、断る理由なんてない。
前回の件で、自分の腕に少しだけ自信もついていた。

「やるのは良いのですが、吉岡先輩にも言いました通り、僕はまだ半人前ですので……」

すると、佐伯先輩は屈託なく笑った。

「いいよいいよ、練習台だと思って気楽にね。」

そして、僕の目をじっと見つめて、悪戯っぽく付け加えた。

「でも、万が一傷物にしちゃったら、……責任取ってね?」

心臓が大きく跳ねた。
だが、その瞬間、佐伯先輩の後頭部に吉岡先輩の鋭いツッコミが入る。

「あんたねぇ……。それやめなさいって言ったでしょ?また勘違いされるわよ?」

それはそうだろう。
男なんて、美人の女性からそんなことを言われたら、簡単に勘違いしてしまう悲しい生き物なのだ。

「あはは、ごめんごめん。でも、安田くんは玲奈が信用している人でしょ?なら大丈夫よ。」

その言葉に、胸の奥がじんわりと温かくなった。
吉岡先輩は、僕のことを少しは信用してくれているんだ。
緩みそうになる頬を必死にこらえ、僕は先輩に向き直った。

「……僕の腕で良ければ、やらせていただきます。」

その答えを聞いた瞬間、佐伯先輩は僕に思いっきり抱きついてきた。

「安田くん、ありがとー!もうすぐ夏だから、本当に助かるよ!」

予想外の密着に思考が停止する。
もしかして佐伯先輩って、人懐っこくてボディタッチが多い人なのだろうか。
ギュッと押しつけられる豊かなボリュームに心拍数が跳ね上がる。
視界の端に映る吉岡先輩は、やれやれと呆れたような表情をしていた。

先輩の身体から漂う良い匂いと、抗いがたい柔らかさ。
僕は幸せな圧迫感の中で、あわや三途の川が見えそうになるほど意識が遠のくのを感じていた。


約束の当日。この日は大型連休の中日だった。
両親は用事で出かけ、店は休業にしていた。
僕は「店の掃除をする」という名目で鍵を借り、二人を待つことにした。

準備を整えていると、ポケットのスマホが小刻みに震えた。
画面を見ると、そこには『吉岡先輩』の文字。
急いで通話ボタンを押すと、弾けるような明るい声が飛び込んできた。

「もしもし?玲奈ちゃんだと思った?残念、陽葵ちゃんでしたー!」

思わず苦笑してしまう。残念なんて、そんなことは微塵もない。
吉岡先輩も、佐伯先輩も、僕にとってはどちらも等しく眩しい存在なのだから。

どうやら店の前に到着したようだ。

「今、開けますね。」

ガラガラと扉を開けると、まだ五月だというのに、外は真夏のような熱気に満ちていた。
吉岡先輩も佐伯先輩も、そんな陽気に合わせた涼しげな私服姿で立っていた。
やはり、学校の制服姿とは違うプライベートな装いには、どうしようもなくドキドキしてしまう。

「今日は暑いねー。あ、これ、差し入れだよ。」

佐伯先輩が、結露した冷たいアイスコーヒーを手渡してくれた。
そのさりげない心遣いが、乾いた喉に染みるように嬉しい。

「安田くん、休みなのにごめんね。」

ニコッと、クールな笑顔で吉岡先輩が話しかけてくる。
やはり今日も、言葉を失うほどに美しかった。
その時、僕の鼻の下が伸びていたのかもしれない。

「おいおい。私の時と、なんか反応違わないか?今日の主役は私なんだぞー。」

そう言いながら、佐伯先輩が僕の頭をポンポンと撫でてきた。
……佐伯先輩も、やっぱり可愛いなぁ。
いや、鼻の下を伸ばしている場合じゃない。

「どうぞ、入ってください。暑かったら言ってくださいね。」

冷房は入れておいたが、駅から歩いてきた二人にはまだ足りないかもしれない。

「おー、床屋さんの匂いだ。綺麗にしてるねぇ。」

佐伯先輩は物珍しそうに店内をキョロキョロと見渡している。
女の子が床屋に来る機会なんて、子供の頃でもなければそうそう無いだろう。
「綺麗」と言われて、朝から念入りに掃除した甲斐があったと胸をなでおろした。

「安田くん、着いて早々申し訳ないんだけど……お手洗い、借りてもいいかな?」

吉岡先輩が少し申し訳なさそうに尋ねてくる。

「もちろんです。こっちにお客様用のがありますので、どうぞ。」

吉岡先輩を案内してフロアに戻ると、そこにはニヤニヤとした笑みを浮かべた佐伯先輩が待ち構えていた。

「安田くんさ……玲奈のこと、好きなんでしょ?」

心臓が跳ねた。
正直に言えば、恋心を抱くなんておこがましいと思っている。
けれど、僕にとって吉岡先輩は憧れの女性であることに変わりはない。

「うんうん、わかるよ。玲奈、可愛いもんね。私が男だったら迷わずアタックしてるよ。」

そう笑う佐伯先輩だって、うちのクラスの男子からの人気は絶大だ。
明るくて、可愛くて、そして……あのボリュームだ。
話してみて分かったが、彼女は人の懐に入るのが恐ろしく上手い。
気づけば、僕は完全に彼女のペースに飲み込まれていた。

「吉岡先輩も、佐伯先輩も、僕にとっては憧れの人ですよ。」

僕が精一杯の言葉を返すと、佐伯先輩はパッと顔を輝かせて、再び僕に抱きついてきた。

「ありがとねー!嬉しいこと言ってくれるじゃん!」

屋上ぶりの、柔らかい感触と女の子特有の甘い香りに包まれる。
……と、その光景を、トイレから戻ってきた吉岡先輩が、呆れたような目で見つめていた。

「……陽葵、いい加減にしなさい。安田くんが困ってるでしょ。」

吉岡先輩の声で、佐伯先輩はようやく僕を解放した。
僕は火照った顔を隠すように、コホンと咳払いをひとつした。

「……それでは、そろそろ始めましょうか。」

いよいよ、二度目の「施術」が始まろうとしていた。


まずは「復習」も兼ねて、吉岡先輩から施術を始めることになった。
佐伯先輩が一回腕前を見てみたいと言ったのも大きいが。

「ごめんね。あれから、うなじと背中がどうしても気になっちゃって。」

うなじか。首筋に刃を当てるのは神経を使うが、期待に応えたいという思いが勝った。
すると、吉岡先輩は躊躇なく、僕の目の前でシャツを脱ぎ捨てた。

「おー、大胆。」

佐伯先輩が茶化すように声を上げる。
吉岡先輩は、前回と同じく水着を着ていた。

「あら、今回はあまり動揺してくれないのね。」

不敵に微笑む先輩。
今日のために、僕は何度もイメージトレーニングを重ねてきたのだ。
……とはいえ、やはり目の前で水着姿になられるとドキドキしてしまう。

冷静になれ冷静になれ……。
吉岡先輩の後ろで、ニヤニヤしている佐伯先輩が見えた。

どうやら佐伯先輩には動揺がバレているっぽいな……。

「……では、こちらの椅子に、背中を向けて座ってください。」

なるべく平静を装い、理容椅子へ促す。
座った吉岡先輩は、肩越しにこちらを振り返り、悪戯っぽく笑った。

「安田くん。背中の紐、外してもらえるかな?」

心臓が跳ねた。前回は自分で外していたのに、今回は僕にやれと言うのか。
吉岡先輩は、時折こうして僕をからかってくる。

「ほらほら、玲奈が外してって言ってるよ?」

佐伯先輩まで加勢してくる。
……今回は「からかい」が二倍だ。
僕は震える指先を必死に抑えながら、細い紐に手をかけた。
女性の下着を外すなんて、初めての経験だった。

……イヤ水着なのはわかっているけどさ。

「よろしくね。」

紐が解かれ、吉岡先輩が前を向く。ここからは、おふざけは終わりだ。
僕は今日のために丹念に研ぎ澄ませたカミソリを取り出した。

「すごいね、ピカピカだ。」

横で見ていた佐伯先輩が感心したように呟く。
道具の手入れを褒められるのは、職人の端くれとして何より誇らしかった。

「ええと、うなじですが……どんな形に剃りましょうか?」
「そうね。悪いけど、陽葵が指示してくれるかな?」

それは助かる。うなじの形は髪型全体の印象を左右する。
オシャレに敏感な佐伯先輩のディレクションがあれば、迷いなく刃を動かせる。

「そうね、玲奈の今の髪型なら……ここをこうして……」

佐伯先輩の表情も真剣そのものに変わった。
先輩の白い首筋を傷つけないよう、全神経を集中させて指示通りに剃り上げていく。
カミソリが産毛を捉える微かな音だけが店内に響く。

「本当に……手際がいいね。」

佐伯先輩が溜息混じりに漏らした。
うなじを完璧に仕上げ、鏡を使って吉岡先輩に見せる。

「……うん、完璧。安田くんも、陽葵もありがとう。」

満足げな微笑みに、安堵が広がる。
続いて背中も剃り上げていく。
前回ほどではないが、やはり産毛が目立ち始めていた。
丁寧に、一枚の絵を仕上げるように刃を滑らせる。
仕上げに吉岡先輩のスマホで写真を撮って確認してもらうと、彼女はパッと顔を輝かせた。

「うん、本当に綺麗……」

その喜びようを見て、やって良かったと心から思った。

「本当、ツルツルすべすべですごいわね。私も昔、玲奈の背中を剃ってあげたことあるけど、こんなに綺麗にはいかなかったわ。」

佐伯先輩が感触を確かめるように、吉岡先輩の背中に触れている。
吉岡先輩はくすぐったそうに身をよじらせながらも、どこか誇らしげだった。

「佐伯先輩って、吉岡先輩の背中の毛を剃ったことがあるんですね。」

ふとした疑問だった。
佐伯先輩が剃ってくれるなら、わざわざ僕を呼ばなくても済んだのではないか、と。

「そうなのよ。玲奈に頼まれて一度挑戦したんだけどね。この陶器みたいなお肌、すぐに赤くなっちゃって。」

佐伯先輩が、愛おしそうに吉岡先輩の肩に手を置く。

「私は気にしないって言ったんだけど、陽葵に『私には無理ー!傷つけたら立ち直れない!』って泣きつかれちゃってね。」

吉岡先輩が少し困ったように笑いながら付け加えた。
そうだったのか。確かに吉岡先輩の肌は驚くほど白く、そして繊細だ。
素人が闇雲に刃を立てれば、カミソリ負けを起こすのも無理はない。

「だから、安田くんに出会えて本当に良かったわ。こんなに綺麗に剃ってくれるんだもん。ありがとう。」

吉岡先輩が、鏡越しに僕の目をじっと見つめて言った。
あこがれの人から、自分の「技術」と「丁寧さ」を認められる。
これほど理容師冥利に尽きる言葉があるだろうか。
胸の奥が熱くなり、誇らしい気持ちでいっぱいになった。

それから、僕もお願いをして、自分のスマホにもその美しい背中を収めさせてもらった。
僕の「コレクション」が、また一枚増えた。

「……玲奈が写真を撮らせるなんて、珍しいこともあるのね。」

佐伯先輩が、ふとそんなことを独り言のように呟いていた。


「さて、次は私の番ね。」

そう言いながら、佐伯先輩がおもむろにシャツを脱ぎ捨てた。
視界に飛び込んできたのは、予想を遥かに上回る大迫力の曲線だった。
もちろん、その下には水着を着用している。

「自慢のおっぱいだ。好きに見ていいからね。でも、手は滑らせないようにお願いね。」

佐伯先輩は笑いながら僕の肩を叩いた。
その弾むような振動に、僕の視線はどうしても一箇所に釘付けになってしまう。
横では吉岡先輩が「やれやれ」と呆れ顔を浮かべていた。
だが、その吉岡先輩もなぜかシャツを羽織り直すことなく、水着姿のまま僕たちのやり取りを眺めている。

店内には、上半身水着の美女が二人。正直、僕の股間は限界を迎えそうだった。
けれど、ここで取り乱しては理容師失格だ。
僕は必死に理性を繋ぎ止め、佐伯先輩にタオルを渡した。

「……背中を向け、椅子に座ってください。タオルで、胸元を押さえていてくださいね。」

佐伯先輩が椅子に腰掛けると、ふと思い出したように僕を見上げた。

「そういえば、安田くんの下の名前、なんだっけ?」

「はい、巧です。」

「そうか、巧くんか。これからは巧くんって呼ぶから、私のことも陽葵って呼んでね。」

不意打ちの言葉に、心臓が大きく跳ねる。

「……それもそうね。少し他人行儀だったわ。私も巧くんって呼ぶから、玲奈って呼んで?」

追い打ちをかけるように、吉岡先輩までそんなことを言い出した。
憧れの女性二人を下の名前で呼ぶなんて、嬉しいが緊張してしまう。

「わかりました。陽葵先輩、玲奈先輩……よろしくお願いします。」

「よし、巧くん!早速水着の紐を外してくれ。」

陽葵先輩がニッコリと笑って背中を預けてくる。
……やっぱり、僕が外すのか。

何となく、玲奈先輩の視線が気になってしまった。

改めて陽葵先輩の背中に向き合う。
玲奈先輩のような透き通るような白さとはまた違う、健康的で柔らかな肌。
そこに、玲奈先輩ほどではないが、うっすらと産毛が浮き上がっている。

「あ、ちょっと待って。剃る前と剃った後の写真、ちゃんと撮ってほしいな。」

そう言って、陽葵先輩が横のテーブルに置いたスマホに手を伸ばした。
その瞬間だった。
腕を上げ、伸ばしたことでワキのラインが露出し、その先にある、重力に逆らうような「たわわな質量」が僕の視界をジャックした。

大きいのに垂れることのない、見事な弧を描く曲線。
先端が見えたわけではない。
けれど、横から見たその圧倒的な立体感、丸み、そして弾力を予感させる質感……。
あまりの衝撃に、僕は金縛りにあったようにその一点を凝視してしまった。

「……こほん。」

鼓膜に響いたのは、冷ややかな咳払い。
ハッとして顔を上げると、鏡越しに玲奈先輩と目が合った。
その瞳は、いつもの優しさの奥に、ほんの少しだけ鋭い「棘」を含んでいるように見えた。

(まずい……完全に見惚れてたのがバレた……)

「ごめんごめん、お待たせ。これで撮ってね。……あれ?二人ともどうしたの?」

陽葵先輩だけが、僕と玲奈先輩の間に流れるピリついた空気感に気づかず、不思議そうに小首を傾げている。

「……なんでもないわ。ほら、巧くん。早く撮影してあげなさい。」

玲奈先輩の声は落ち着いていたが、どこか事務的だった。
やってしまった。憧れの玲奈先輩からの好感度が下がってしまったかもしれない……。

僕は冷や汗を拭い、どうにか信頼を取り戻そうと心に誓った。
ここからは一介の見習い理容師として、私情を捨てて完璧な仕事をしなければ。
自分に気合を入れ直すと、陽葵先輩のスマホを受け取り、その無防備な背中にレンズを向けた。


「失礼します。」

迷いを断ち切るように声をかけ、陽葵先輩の背中にカミソリを滑らせる。
ここからはふざけている余裕なんて一ミリもない。
少しでも手元が狂えば、陽葵先輩の綺麗な肌を傷つけてしまう。

(……集中しろ。)

静まり返った店内に、産毛が剃れる小気味よい音だけが響く。

「はい、終わりました。」

「ええ!?早くない!?」

陽葵先輩が驚きの声を上げる。

「写真、写真撮って。」

先ほど渡されたスマホで、パシャリとアフターの写真を撮影して手渡した。

「おおお……私の背中、ワントーンくらい明るくなってる気がする!なにこれ、すごい!」

どうやら満足いただけたようだ。
玲奈先輩も身を乗り出し、陽葵先輩の背中を指先でなぞる。

「本当にすごいわね。カミソリ負け一つなくて、すべすべだわ。」

玲奈先輩の言葉に、少しだけ胸のつかえが取れた気がした。
……これで少しは点数取り返せたかな。
やはり他人の肌に刃を当てるのは緊張しちゃうな。
もっともっと、精進しなきゃダメだ。

「お姉さんもビックリよ。あ、巧くん。撮りたかったら私の背中も撮っていいよ?」

陽葵先輩の言葉に甘え、一枚撮影させてもらった。
チラリと玲奈先輩を伺うと、今度はニコニコと微笑んでいた。
……これはいいのか。難しいな。

「さて、これで終わりなんだけど……どうしようかな。」

陽葵先輩が独り言ちていると、玲奈先輩がその耳元でそっと何かを囁いた。
すると、陽葵先輩の顔がみるみるうちに真っ赤に染まり、驚愕の表情を浮かべた。

「えっ!玲奈、そんなところまで剃ってもらったの!?」

……何のことだろう。

「どうしよう……確かにあの腕で剃ってもらいたい気もする。けど……恥ずかしくなかった?」

「年下だし、私は平気だったわよ?」

玲奈先輩の涼しい顔に、陽葵先輩は「うーん……」と深く悩み始めた。
視線を落として葛藤する陽葵先輩。すると、鏡越しに玲奈先輩と目が合った。
彼女は僕に向かって、いたずらっぽく、ニヤリと笑ってウインクをしてみせたのだ。

一体、何を企んでいるんだろう。

「……わかったわ。せっかくの機会だし、お願いしようかな。……本当に、玲奈もやってもらったんだよね?」

顔を真っ赤にしながら何度も確認する陽葵先輩。
これって、もしかして……。

「その前に、私もお手洗い借りていいかな?」

陽葵先輩が恥ずかしそうに言った。

「あ、はい。どうぞ」

「もしかして我慢してた?」という玲奈先輩の問いに、陽葵先輩はカバンから何かを取り出して見せてきた。
そこには『デリケート』の文字のかかれた、ボディシートのようなパッケージだった。

「拭いてくるの!変な匂いとかしたら嫌だし!」

そう言い捨てて、彼女は逃げるようにトイレへ駆け込んでいった。
これって……やっぱり「下」のことだろうな。

沈黙が流れる店内で、玲奈先輩がポツリと呟いた。

「……完全に失念してたけど。私の時って、変な匂いとか、しなかった?」

前回、玲奈先輩の秘部を剃った時の記憶が鮮明にフラッシュバックする。
だが、恐らく玲奈先輩の好感度が下がっている今、変なことは言えない。

「いえ……。玲奈先輩からは良い匂いしかしないので。その、そこの匂いについては記憶にないです。」

これが正解かどうかは分からない。
けれど僕の精一杯の回答だった。

「……そう。なら良かったわ。」

また少し、妙な空気が流れてしまった。
そこへ、陽葵先輩が戻ってきた。

「拭いても拭いても、拭き足りない気がするよ……」

こんなに不安そうな陽葵先輩を見るのは初めてだった。
本当に大丈夫なのかな……。

相変わらず二人とも、水着姿ではあった。


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