【創作羞恥小説】悪徳エステ ~金と欲望の美学~ 第八話『お医者さんごっこ』

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【第七話「助手の暴走」はこちらから↓】

【創作羞恥小説】悪徳エステ ~金と欲望の美学~ 第七話『助手の暴走』
【第六話「マッサージ」はこちらから↓】「後片付け、よろしくね。」艶然とした微笑を残し、女主人は部屋を後にした。重厚なドアが閉まる音を合図に、室内には静寂と、施術の名残である甘ったるい香油の匂いだけが取り残される。私は主人の言いつけ通り、診察…

身なりのいい男だった。それが、彼に対する初対面の感想だ。
20代半ば。仕立てのいいスーツをパリッと着こなし、腕には一目で最高級とわかる時計が鈍い光を放っている。
顔立ちも端正そのもの。どう見ても若き成功者のそれだった。
わざわざこんな裏の店を頼らなくとも、女などいくらでも手に入るだろうに。

「単刀直入に言います。この女性を診察したい。」

男は、机の上に一枚の写真を置いた。
息を呑むほどに美しい女性だった。だが、うちの顧客リストにその顔はない。

「彼女は?」
「私が雇っている秘書です。」

秘書、か。
その程度の関係なら、自分の立場を利用して肉体関係に持ち込むことなど容易なはずだ。

「失礼ですが、あなたほどの男性なら、わざわざうちを通さずとも彼女を思い通りにできるのでは?」

私の言葉に、彼の眉がぴくりと動いた。

「そんなのは当然です。正攻法でも、立場を利用してでもどうにでもできる。……でも、それだけじゃダメなんです。」

男の瞳の奥にある歪んだ光に、私は少しだけ興味が湧いた。

「お客様のプライベートに立ち入りすぎるのは野暮ですが……貴方のその思いの丈、少しお聞かせ願えますか?」

男は少し押し黙り、やがてポツポツと自らの境遇を語り始めた。

「私は、医者になりたかった。子供の頃からそのために勉強を続け、一流の医大に合格する寸前までいったのです。ただ……我が家は幼少期から困窮していました。父は早くに亡くなり、母親の手一つで育てられた。そして、私の大学受験の直前、心労がたたって母が倒れたのです。」

男の顔に、苦悶の影が過る。

「私は医者への道を諦め、生きるために働くことにしました。がむしゃらに働き、死に物狂いで今の会社を作り上げたのです。」

差し出された名刺には、某新興企業の社名と「CEO」の三文字が刻まれていた。

「なるほど。それで、お医者さんごっこですか。」

私の皮肉に、彼は自嘲気味に苦笑した。

「はっきり言えば、その通りです。子供っぽくて馬鹿げた執着だとは自分でも思います。」

やろうとしていることは「子供っぽい」では済まされない犯罪行為だが、そこを追求するのは私の仕事ではない。
それよりも、私は写真の女性へと興味を移した。

「彼女のことも、お聞きしてよろしいですか?」

その瞬間、彼の表情がパッと明るくなった。

「彼女は3年前に雇った女性です。彼女もまた、私と同じように裕福ではない家庭の出身でした。今は21歳になったばかりです。」

なるほど。今でこそ大企業だが、3年前の創業期なら、高卒の女性も秘書として潜り込めたわけか。

「一目見た時に確信したのです。彼女はダイヤの原石だと。周囲の反対を押し切って秘書に採用しました。彼女は期待通り、非常に優秀でした。まさに、私と同類の人間だった。」

自分のことを優秀だと言い切る胆力は立派だが、もう少し謙虚さを学んだ方が身のためだろう。

「私は別に、彼女に恋愛感情を抱いているわけではありません。彼女が他の男と交際しようが、結婚しようが構わない。ですが……」

男は一呼吸置き、声音を低くした。

「彼女が他の男の所有物になる前に一度、私が磨き上げた彼女のすべてを、この手で暴いておきたいのです。」

趣味と実益を兼ねた歪んだ独占欲。
やはり、この男も根深く狂っている。

「では、どのような手筈をお望みですか?」

「ええ。彼女には三年間尽くしてもらったので、特別休暇を与えようと思っています。その際、こちらの『一番高いコース』をプレゼントする予定です。その施術中……半覚醒状態の彼女を、私が診察したい。」

「半覚醒」か。少し厄介だな、と私は胸中で呟いた。
完全に眠らせるだけなら容易だが、意識を朧げに保たせるのは一手間かかる。

「初見でいきなり半覚醒にするのはリスクが伴います。まずは彼女にうちのリーズナブルなコースの顧客になっていただき、何度か施術を重ねて心身を慣れさせたいところです。」

「わかりました。その辺りのコントロールはプロにお任せします。ただ、最高級コースはサプライズにしたい。ですので、普段の施術中に『そういう特別なコースがある』ということを、適度に匂わせていただけますか?」

「かしこまりました。彼女が『自分には手が出ない』と諦めていた極上コースをプレゼントするわけですね。きっと、お喜びになりますわ。」

私と男は、暗がりのなかで不敵にニヤリと笑い合った。
私は卓上の電卓を叩き、男に見せた。画面には『10,000,000』の数字。彼ほどの資産家なら、一千万円など端金だろう。

だが、男は平然とした顔で、電卓の『0』をもう一つ押し足した。

「これで、よろしくお願いします。」

「……っ、かしこまりました。」

まさか、自ら「一億円」を提示してくるとは思わなかった。

「これほどの金額をいただけるのでしたら、性交渉の保証もいたしますが? たとえ彼女が処女であったとしても、事後に何も気づかせない手法がございます。」

しかし、男は毅然とした態度で首を振った。

「いえ、私はあくまで彼女を『診察』したいのです。強姦してしまっては、それはただの犯罪でしょう。」

(これからあなたがやろうとしていることも、立派な犯罪でけどね。)と言いかけて、言葉を呑み込んだ。

そんなことは、お互い百も承知の上のゲームなのだから。

「……最高のお状態の彼女を、ご用意してお待ちしております。」

私は、深々と頭を下げた。


彼女に休暇と、最高級エステの招待券をプレゼントした。
彼女は目を丸くして驚き、最初は「こんな高価なもの、申し訳ありません。」と恐縮して返却しようとした。
だが、私が押し切ると、最後は嬉しそうに、そして宝物のように券を胸に抱きしめた。
太陽のような笑顔を私に向け、彼女は言った。

「休暇が終わったら、綺麗になった私を一番に見てくださいね!」

その眩しい笑顔に、私の胸がほんの少しだけ痛んだ。
だが、すでに坂道を転がり落ちた、ブレーキの壊れたトロッコを止める術など、私にはなかった。

翌日、例の店の女主人から連絡が入った。彼女の予約は三日後。
その日が、決行の夜となる。私も、久しぶりの休日を楽しむことにした。


指示されたルートから、秘密の建物へと潜入する。
誰一人として出会うことのない、完璧な死角で作られた通路。
この許されざる背徳行為のために、わざわざ莫大な資金を投じて建てられた空間なのだと理解できた。

表から見れば、なんの変哲もないただのオシャレなエステの店だというのに。

指定された扉を開けると、一人の女性が立っていた。
あの女主人と一緒にいた助手だ。
容姿は整っているが、どこか人形のように人間味がなく不気味だった。
つい他人を値踏みしてしまうのは経営者の悪い癖だな、と内心で苦笑する。

彼女に案内され、重厚な扉の前についた。
中に入ると、そこは大きなマジックミラーが嵌め込まれた薄暗い観察室だった。
ガラスの向こう側は、本物さながらの診察室。
そこには、婦人科にあるような内診台が鎮座し、彼女――小野寺朱莉が座らされていた。
両脚は大きく開かれているが、診察着の裾で巧みに秘部は隠されている。
目は開いているものの、焦点が合わずぼんやりと虚空を見つめていた。

背後から、音もなく女主人が現れた。

「いかがですか? 彼女はエステの施術の一環として、体の『定期検診』を受けることに何の疑問も抱いておりませんわ。」

女主人は、私にあるものを手渡した。

「もしよろしければ、こちらにお着替えを。」

広げてみると、それは糊の効いた真っ白な医師の白衣だった。

「これから一時間、彼女はあなたが命じるまま、何をされても従います。そして……その記憶が脳に残ることもありません。」

冷静に考えれば恐ろしいことをやっているな。
しかし、手渡された白衣の感触が、私の理性をすべて吹き飛ばした。
夢にまで見た医者という天職。憧れ続けた白衣。
こんな歪んだ形で夢も彼女も汚すことになるが、後悔など微塵もなかった。

「タイマーが鳴るまで、ごゆっくりどうぞ。」


白衣を身にまとい、私は彼女の待つ診察室へと足を踏み入れた。
ぼんやりとしていた彼女の視界に私が入ると、彼女の表情がハッとしたように動いた。

(まさか、催眠の仕込みが失敗したのか!?)

冷や汗が背中を伝ったが、彼女はすぐに微笑み、軽く会釈をした。

「先生……よろしくお願いします。」

どうやら成功しているようだ。
安堵の息を漏らし、私は医師のトーンで話しかけた。

「よろしくお願いします。では、本人確認のため、お名前と生年月日を教えてください」

「あ、はい。……小野寺朱莉です。生年月日は――」

当然、履歴書通りのプロフィールだった。
偽る理由もないのだから当然だが。

「では、診察を始めます。まずは口を大きく開けてください。」

内診台に座らせたまま口内を診るという、歪なシチュエーション。
だが、これが本物の医療ではないからこそ、背徳感が脳を痺れさせる。
もしこの状況をあえて演出したのだとしたら、あの女主人の手腕には恐怖すら覚える。

「あの……いつまで口を開けていればいいのですか?」

彼女がおずおずと、もっともな質問をしてきた。
いけない、他のことを考えて思考を止めるのは、小野寺くんに失礼だ。
タイムリミットはある。先を急ごう。

「あー」と開けられた彼女の不防備な口内へ、舌圧子――金属製のヘラを滑り込ませた。

舌をぐっと押さえ、ペンライトで奥を照らす。
非常に清潔に保たれた口内だった。歯並びも完璧だ。
その時、彼女がうっと顔を歪めた。
力を入れすぎたせいで、軽く嘔吐反射を起こさせてしまったらしい。
私は表面上冷徹を装い、慌ててヘラを引き抜いた。

「口内は非常に綺麗ですね。問題ありません。歯並びが美しいですが、矯正されたのですか?」

問いかけると、彼女は少し恥ずかしそうに頬を染めた。

「いえ……子供の頃から、歯並びだけが自慢なんです。うちは貧乏でしたけど、この歯だけは両親からの最高の贈り物だと思っています。」

愛おしそうに語る彼女の横顔に、温かい家族関係が透けて見えた。

――さて、ここからが本番だ。

私は白衣のポケットから、渡されていた偽のカルテを取り出し、視線を落とした。

「では、次に乳房の検査に入ります。診察着の前を開けてください。」

彼女の手が診察着のボタンへ向かうが、ピタッと止まった。

「あの……脱がなきゃ、ダメ、ですよね?」

言うことは何でも聞く状態とはいえ、本能的な抵抗があるのだろう。
そもそも、彼女ほどの美貌だ。
これまで男に裸を見せる機会など、いくらでもあったはずだ。

「今回の検診は、小野寺さんご自身の希望ですよね?でしたらばお願いします。」

医師としての威圧を含んだ言葉に、彼女の瞳が揺れた。
そして、ゆっくりと自らの手で前をはだけていく。
ブラジャーは身に付けておらず、形の良い、豊かな乳房が露わになった。

下半身はまだショーツを穿いている。
内診台の脚台に固定され、大きく開かれた両脚の中心――そこに鎮座する純白の下着に、どうしても視線が吸い寄せられる。
サイドを細い紐で結ぶ、可憐なデザインの下着。

下から上へ、彼女の肉体を舐めるように観察する。
縦にすっと伸びた綺麗なおへそ。
余計な脂肪が一切ない、しなやかなお腹。
そして、丸みを帯びた乳房の中央で、薄茶色をした小ぶりの乳首が緊張に震えていた。
やはり、私の目に狂いはなかった。
彼女という原石は今、完璧なダイヤモンドへと昇華されつつある。

「失礼します。」

そっと、その肌に手を伸ばした。
彼女の身体がビクッと跳ねるが、拒絶はしない。
手のひらで包み込み、軽く揉み上げる。
吸い付くようなハリがあり、柔らかく、極上の触り心地だった。

「失礼ですが、バストのサイズは?」

「……はい、88センチの、Dカップです。」

消え入りそうな声。
だが、その瞳には普段の力強い光がないように感じる。
もしかしたら、朦朧とする意識の中で、彼女自身の理性が必死に戦っているのかもしれない。
あの店の仕込みが甘いのではなく、彼女の精神がそれほどまでに強固なのだ。

「触診を続けます。」

そう言って、右の乳輪を人差し指の腹でなぞった。
急な愛撫に身体を強張らせる彼女。
今度は軽く爪を立て、乳輪を引っ掻くように刺激を強くしていく。

「このあたりに、痛みや違和感をおぼえたことは?」

「いえ……ありません……っ!」

下唇を噛み締め、快感に耐えているのが丸わかりだった。
左の乳房も同じように、執拗に弄んでいく。

「普段、乳頭から分泌物が出たり、下着にシミがついたりすることは?」

両の乳頭を指先でカリカリと刺激しながら、事務的に質問を重ねる。

「い、いえ……大丈夫、です……っ!」

刺激に耐えかね、胸の先端がみるみるうちに自己主張を始めて硬くなっていく。
完全に天を突く前に、私は両方の乳首を親指と人差し指でキュッと強くつまんだ。

「んあッ!?」

我慢していた悲鳴のような喘ぎ声が、彼女の喉から溢れ出た。
乳首が余程敏感なのだろう。
斜めに傾斜していた内診台の上で、私の指の動きに引きずられるように、彼女の身体が前傾姿勢になる。

「小野寺さん、動かないでください。」

指を離し、私は冷淡に告げた。
彼女は潤んだ瞳で私の顔をじっと見つめ、恥ずかしさに耐えかねたように呟いた。

「すみません……先端が、少し、敏感なんです……」

蚊の鳴くような声。
もしかすると、過去の男に開発されているのかもしれない。
胸の奥に黒く湧き上がる嫉妬心を押し殺し、私は再度、彼女の乳首を容赦なくつまんだ。
キュッと力を込めるたびに、彼女の身体がビクビクと痙攣するように反応する。
それが面白くて、私は何度も何度も、いたずらに指先をひねった。

「あ、あの……っ! まだ、終わらないんですか……あっ!」

「もう少しで終わります。動かないでくださいね。」

その言葉に、彼女はキュッと口を閉じ、声を漏らさないよう必死に耐え始めた。
表面上は厳格な医師を装いながら、私は心の中で歪んだ悦びに身悶えし、今度は乳首を指先でコリコリと細かく弄り回した。
先ほどとは違う執拗な愛撫に、荒い鼻息が漏れる。
喉の奥から溢れ出そうになる声を、必死に噛み殺している。

彼女の乳首は、これ以上ないほどに固く勃起していた。

「小野寺さん。」

不意に声をかけ、彼女がハッと顔を上げた瞬間――私はその先端を、強く、引き絞るように握り潰した。

「いやぁッ!」

ビクビクッと彼女の全身が大きく脈打った。
絶頂に達したのかもしれない。
そっと指を離しても、彼女はしばらくの間、肩を大きく上下させて荒く呼吸していた。

「はい、胸の検診は問題ありませんね。」

私の言葉に、彼女は恥ずかしさと、ようやく解放された安堵が混ざったような複雑な表情を浮かべた。
本当に、恐ろしいほど可愛い。
これ以上、この純粋な存在を汚していいものかという躊躇が、一瞬だけ脳裏を過った。
だが、もちろん、今さら止める気などサラサラなかったが。

再び、偽のカルテへ視線を戻す。

「次は、下半身の検診に移ります。」

息を整えた彼女が、怯えたような目で私を見上げた。

「やっぱり……そこも、見せないと、ダメですか……?」

当然だ。
彼女のすべてを暴くために、私は一億円という大金を積んだのだ。
見ないわけがない。

「ええ。下着を脱いでいただきます。ご自身で脱げないようでしたら、私が、お脱がせしましょうか?」

普通の女性なら、セクハラだと叫んで部屋を飛び出すような提案だ。
だが、今の彼女は夢現の境界にいる。

「はい……じゃあ、あの……お願いします……」

うつむきながら、彼女はそう応じた。
てっきり自分で脱ぐものと思っていたため、私の方が一瞬動揺してしまった。
だが、すぐに気を取り直し、彼女のショーツのサイドにあるリボンへとそっと手を伸ばした。
大切な人から贈られた、素晴らしいプレゼントの包装を解くように、慎重に、ゆっくりと紐をほどいていく。

完全に脚を開かされた彼女。
紐をつまみ、布地をそっと引き下ろすだけで、彼女の最も神聖な場所がすべて露わになる。

気がつけば、私の股間はズボンの下で、ちぎれんばかりに猛烈に勃起していた。
白衣を着ていなければ、彼女にその醜態を晒していただろう。
この白衣は、こちらの興奮を隠蔽するための道具でもあったわけだ。

指先の震えを悟られぬよう、そっとショーツをめくる。
綺麗に逆三角形に整えられた陰毛が視界に入った。ゴクリと生唾を飲み込む。
彼女はその羞恥に耐えかね、両手で顔を覆ってしまった。
布地が半分ほど下がったところで、私は一気にそれを引き抜いた。
お尻の下をシルクの布が滑り去る感覚に、彼女の身体が小さく跳ねる。

彼女の秘部は驚くほど綺麗に処理されており、その艶やかな割れ目がはっきりと露わになっていた。
脚を大きく開かされているため、その門はわずかに口を開け、すでにしっとりと蜜を滴らせている。
先ほどの乳首責めで、彼女の秘部は濡れてしまったのかもしれない。

「では、診察します。」

内診台の前に置かれた回転椅子に腰掛ける。
手元のスイッチを操作し、私の目の前に彼女の性器が最も見えやすい高さへと内診台を調整した。
これほど精巧な医療ギミックが作動するあたり、この店の設備投資の本気度が窺える。

さて、眼前にさらされた彼女の秘密。
念のために、聞いておくべき質問があった。

「小野寺さん。性交渉の経験は? 経験人数も教えてください。」

手慣れた男たちと、何度も交わってきた可能性だって大いにある。
男の影を勘繰る私を他所に、彼女は急に固く口を閉ざしてしまった。
顔を覗き込むと、「言いたくない」という強固な拒絶の意志が張り付いている。
彼女は、催眠下にあっても、時折こうして強い抵抗を示す。

「小野寺さん。これは治療方針を決めるための、非常に重要な質問です。お答えください。」

少し冷たく、語気を強めて命じた。
すると、彼女はどうにか震える唇を開いた。

「……経験は……ありません……」

消え入りそうな、けれど確かな告白。まさか、彼女が処女だったとは。
私の胸に、狂おしいほどの歓喜が突き抜けた。
彼女の性格上、この状況で嘘を吐くはずがない。

「そうですか。では、なるべく丁寧に検査していきますね。」

その言葉に安心したのか、彼女の身体からわずかに余計な力が抜けた。
私は、彼女と私を遮断する内診台のカーテンをシャーッと閉めた。
これで、彼女から私の顔は直接見えなくなる。
顔を隠されたことで、彼女はホッと息を漏らしたようだった。

だが、私のすぐ横には液晶モニターがあった。
そこには、カーテンの向こう側で安心し、無防備な表情を浮かべる彼女の顔が鮮明に映し出されている。
彼女から私の顔が見えないことを確認し、私はようやく「真面目な医師」の仮面を剥ぎ取った。
今の私は、きっとひどく醜悪で、歪んだ笑みを浮かべているに違いない。

「では、触診に入ります。広げますね。」

彼女の脚が緊張で強張る。
未だかつて、いかなる男も受け入れたことのない、彼女の純潔の門。
そこにそっと指先を触れ、そして、柔らかな肉弁を遠慮なく左右へクパッと開いた。

開かれた肉片の奥から覗いたのは、愛らしいクリトリスを包む包皮と、それに連なる、驚くほど左右対称で美しい二枚の小陰唇だった。
私は左手でそこを開いたまま、右手でデジカメを構え、フラッシュを抑えて何度もシャッターを切った。
撮影した画像は、後ですべてデータとして貰える手筈になっている。
正直に言えば、写真そのものよりも、「今、自分が彼女のすべてを撮影している」という背徳的な支配行為そのものに、頭が狂いそうなほどの興奮を覚えていた。

カーテンの向こうで見えていないことをいいことに、私はズボンのファスナーを引き下げ、限界まで猛り狂った自身のペニスを外へと解放した。
窮屈な布地から解き放たれた肉棒が、ドクドクと歓喜に震える。
私は勃起した自身の性器を、彼女の性器のすぐ傍に並べ、ファインダーに収めた。
妙に倒錯した満足感のある、極上の一枚が撮れた。

カメラを置き、再び左手で彼女の秘部を大きく割り開く。
そして、指先でグッとクリトリスの皮を剥いた。
彼女の脚がピクッと震える。
姿を現した、真珠のように愛らしい突起。私はそこへ、迷わず自身の舌を這わせた。

「ひゃうッ!?」

彼女の腰が、内診台の上で大きく跳ね上がった。
生まれて初めて味わう、ダイレクトな愛撫の衝撃。

「な、何を、されているのですか……っ?」

おずおずと、怯えたような声がカーテンの向こうから響く。

「はい、患部の『洗浄』を行っています。」

「……はずかしい、です……」

ぽつりと呟く声が聞こえた。
恐らく自分のそこが汚れていると言われたと思い込んでいるのだろう。
実際にはそんなことはない。
嫌な匂いなど微塵もなく、どこまでも清らかな、極上の性器だ。

私は貪るように、再びそこへ舌を這わせた。クリトリスを深く舐め上げ、そのまま下へと滑らせて小陰唇の裏側を抉るように愛撫していく。

「ん……んぁ、あ……っ」

モニターを見ると、彼女は片手で口を覆っているが、溢れ出る愛の喘ぎを止められずにいた。
彼女が自分によって感じさせられているという事実に、極上の全能感を覚え、さらに激しく舌を動かす。
口内から溢れる唾液が極上の潤滑油となり、彼女を狂わせていく。
愛液と唾液が混ざり合い、「ピチャピチャ」と、いやらしい淫音が診察室に響き渡った。
彼女の腰はガクガクと震え、もはや声を隠す余裕もない。
足の指先がピンと引き攣るように伸び、絶頂の波が押し寄せているのが分かった。

このまま舐め続ければ、簡単にイかせることができる。
だが、私はあえて、突如としてそこから口を離した。
絶頂の寸前で梯子を外された彼女は、モニターの中で、完全に困惑しきった表情を浮かべていた。

ふと、胸の奥を焦がす疑問が頭をもたげていた。

今、彼女に好きな男はいるのだろうか。
なぜか、それが妙に気になって仕方がなくなった。

「小野寺さん。あなたには……現在、好意を抱いている男性はいますか?」

その質問を投げかけた瞬間、彼女の身体が目に見えて拒絶の反応を示した。
だが、ここで手を緩めるつもりは毛頭ない。

「これは検診において重要な質問です。答えてください。」

少し冷酷な語気を強めると、彼女は激しく葛藤しながらも、途切れ途切れに口を開いた。

「……います……」

やはり、いたか。
彼女がここ数年で劇的に垢抜け、美しくなっていったのは、もちろん私の洗練された指導の賜物でもあるが……それ以上に、誰か特定の男のために、恋する女として美しくなっていたのだ。

「それは、誰ですか?」

しかし、彼女は頑なに答えない。

「それって……検診に必要なことですか……? 答えたく、ありません。」

ピシャリとはねのけられてしまった。

それ以降、どれほど「医師命令」として問い詰めても、彼女は頑としてその男の名前を口にしようとはしなかった。
よほど、世界中の誰にも知られたくない、大切な相手なのだろう。
胸の奥から、ドス黒い嫉妬心がふつふつと湧き上がってきた。
ならば――その男が彼女の肌に触れる前に、私の手で、最も敏感な場所で、彼女の理性を完全に破壊してしまおう。

先ほどのクンニによって、彼女のクリトリスは真っ赤に充血し、怒張していた。
皮に隠れることもなく、次の快感を物欲しそうに待っているように見える。
そこへそっと舌先を乗せ、ゆるゆると生殺しの速さで舐め回した。

「せ、先生……っ、あ、ダメ……っ」

何かを訴えようとするが、押し寄せる快楽の濁流に抗えるはずもない。
ピチャピチャと淫らな音が再び響き、彼女の脚が再びピンと突っ張る。
絶頂のピークが、再び彼女を襲う。

「あ……あぁっ! い、イッちゃいます……ッ!」

その絶叫を聞いた瞬間、私は冷酷に、再びそこから口を離した。
急激な快楽の遮断に、彼女はモニターの中で驚愕と絶望の表情を浮かべた。

「な、なんで……っ?」

カーテンの向こうから、泣き出しそうな声が漏れる。
脳内が快感のバグでパニックを起こしているのだろう。
少し呼吸が落ち着いたのを見計らい、私は再び激しくクンニを再開し、そして絶頂の直前でピタリと止める。
その残酷な寸止めを数回繰り返すと、彼女はもはや、私の舌が軽く触れるだけで身体をビクビクと激しくのけ反らせるようになった。
完全にイきたくて仕方のない、快感の奴隷と化している。

最後にもう一度だけ、私は意地悪く問いかけた。

「好きな男の、名前は?」

「……言えません……っ!」

そこまで頑なに隠すか、その男を。
……仕方ない。存分に絶頂させてやろう。
何度も寸止めされ、愛液でドロドロになった秘部へと、最後の手向けのように口づけを施す。
柔らかな肉の隙間へと、深く激しく舌を突き入れた。
ピクピクと彼女の身体が震え、完全な限界を迎える。
そして、限界まで膨らみきったクリトリスを、思い切り「チュッ」と大きな音を立てて吸い上げた。

「い、イクぅうううっ! ぁあッ!!」

彼女の身体が、内診台から浮き上がるほど大きく跳ね上がった。
散々じらされ、焦らされ抜いた極限の絶頂だ。
脳が焼き切れるほどの快楽を味わっているのだろう。
絶頂の余韻が収まるまで、私はその愛らしいそこを、優しく優しく舐め解し続けた。

やがて彼女の脚から完全に力が抜け、だらりと垂れ下がった。
脚の間に咲いた秘密の果実は、情けなくヒクヒクと哀れに波打っている。
カーテンをシャーッと勢いよく開けると、そこには、完全に放心し、だらしない表情で絶頂の余韻に浸る彼女の姿があった。
私はその美しい顔、気高く波打つ乳房、そして愛液に塗れた性器のすべてを、逃さずカメラのシャッターに収め続けた。
彼女のすべてを、私の所有物として記録するために。

その時、無機質なタイマーの音が室内に鳴り響いた。
一時間の約束。非現実の夢の診察は、唐突に終わりを告げた。

扉が開き、女主人の声とともに助手が入ってきた。

「本当に、最後まで性交はなさらなかったのですね。」

女主人は、少々信じられないといった風に目を見張った。

「どうなさいますか? よろしければ、私が射精のお手伝いをいたしましょうか?」

助手の無機質な少女が、私のズボンの外で痛いほどに猛り狂っている質量を見つめ、淡々と声をかけてくる。

「いや、気にしないでくれ。」

私はハァと息を吐き、白衣を脱ぎ捨てて、下着の中にそれを無理やり押し込んだ。

そして、女主人の顔を見て忌々しげに告げた。

「どうも、特定の質問に対してだけ、強い心理的抵抗を示してね。好意を持つ男の名前はついぞ吐かなかった。」

女主人は少し困惑したように眉をひそめた。

「こちらの仕込みは完璧なはずでした。どんな破廉恥な行為にも、どんな質問にも素直に応じるはずですが……どうやら彼女にとって、その男の名前だけは、精神の根幹に関わるほどの秘め事だったのでしょうね。」

そうか……。
そこまでして、言いたくなかったのか。

「彼女が慕っているヤツは、どこの馬の骨なんだかな。」

私は嫉妬を隠せず、愚痴っぽく吐き捨てた。
スーツに着替え、手元のスマートフォンの電源を入れると、すでに何件かの仕事のメッセージが届いていた。
私の短い休暇は、これで終わりだ。

「馬の骨の正体は気になるが……これで私は失礼する。今日はありがとうございました。」

幸せそうに、スヤスヤと泥のように眠る彼女の寝顔を一瞥する。
これほど極上の女に、命懸けで慕われている男は、さぞ幸運な男なのだろう。
私は嫉妬の残滓を振り払うように、足早に会社へと戻っていった。

「……ご主人様、あの男のことを馬の骨というのでしょうか?」

客が去った室内に、助手の静かな声が響いた。
女主人は、堪えきれずにクスッと妖艶に笑った。

「本当にねえ。アンドロイドである貴女にすら分かることを、人間のCEO様はこれっぽっちも気づいていないなんて。」

女主人は、ベッドで眠る小野寺朱莉の顔を愛おしそうに見つめ、助手に指示を出した。

「そうね。彼女の強い潜在意識が、この恥ずかしい状況を『大好きなあの人』にだけは絶対に知られたくなかったのね。健気なこと。」

眠る彼女の頬をそっとなでる。

「……さあ、彼女のためにも、そして一億円もの大金を支払ってくれた哀れな『馬の骨』のためにも、アフターケアをしっかり仕上げていきます。彼女をもっと美しくしてあの男に叩き返してやるわ。」

エピローグ

休暇が明け、私は久しぶりに出社した。

例のエステ……途中から何だかすごく気持ちいい夢を見て、いつの間にか眠っちゃったけれど、本当に最高だった。

さすが、社長がプレゼントしてくれたスペシャルコース。

肌も身体もピカピカになって、自分で言うのも変だけど、前よりずっと美人になった気がする。

……私に、あんなに素敵で高価なプレゼントをくれるなんて。

もしかして、社長も少しは私に気があるのかな? なんてね。

でも、決めている。

今日、出社して、最初に私と目が合ったとき。もし社長が「綺麗になったね」って褒めてくれたら……その時は、ずっと胸の奥に隠していた恋心を、全部さらけ出して伝えよう。

何もない私を拾ってくれて、ここまで立派に育ててくれた、あの人に。

社長は私の気持ちなんて、これっぽっちも気づいていないみたいだから。

これからは、私から攻めていこうと思う。

そのための勇気を、あの極上のエステが私にくれたのだから。

ドキドキと高鳴る胸を抑えながら、社長室のドアをノックする。

そして、そっと扉を開けた。

「おはようございます、社長! 素敵な休暇を、本当にありがとうございました!」

すると、彼はいつものように優しく、けれど少しだけ目を見開いて、眩しそうな微笑みを返してくれた。

「おはよう、小野寺くん。……いや、見違えたね。すごく綺麗になったよ。」

END


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