【創作羞恥小説】悪徳エステ ~金と欲望の美学~ 第三話『混浴』

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「本当に……こんな条件、通るんですか?」

少し震える声で尋ねた男に、女主人はやわらかく微笑んだ。

「ええ。当店で可能なことでしたら、もちろん。料金次第ではございますが。」

「お、お願いします……!」


──数日後。

「では、こちらへどうぞ。」

厚いカーテンと重たい空気に包まれた廊下の先、男が案内されたのはラグジュアリーな個室だった。
ガラス張りの向こうには、広々としたジャグジー。
その湯船に、彼女は静かに身を沈めていた。

長い髪をまとめ、白い肩を湯に浮かべて、目を細めて微笑んでいる。
けれど、その瞳はどこかぼんやりとしていて、少しボーッとしていた。

「簡単に言えば彼女は今、酔っているような状態です。」

女主人が淡々と告げる。

「彼女はあなたを“恋人”だと信じています。目が覚めれば、それは甘い夢だったと思い込むでしょう。記憶は、残りません。」

男は喉を鳴らし、ゆっくりと頷いた。

「──念のため申し上げますが、性器への挿入は禁止。身体に傷をつけることも、絶対に許されません。時間は一時間。では……ごゆっくり。」

静かに、ドアが開いた。


恐る恐る彼女に近づく。
湯気の向こう、彼女がこちらに気づき、ぱちりと目を見開いた。

「……あっ。」

一瞬驚いたような表情を浮かべるが、すぐににこっと笑いながらこう言った。

「どうしてお風呂なのに服を着ているの?」

その声はあくまで柔らかく、無邪気な疑問のようだった。

彼女はジャグジーからゆっくりと立ち上がり、用意されていたタオルで体を軽く拭いた。
水滴が肌を伝い、滑らかな太ももをつうっと流れ落ちていく。

その体の美しさに、ただ見とれてしまう。

細いけれど、痩せすぎというわけではない均整の取れたスタイル。
小ぶりながら形の整った胸。その先にある、うっすらと茶色がかった乳首。
くびれた腰のライン、そして──丁寧に処理され、ツルツルとした股間。

目を奪われていることに気づいたのか、彼女が恥ずかしそうに微笑んでこちらを見る。

「どうしたの? 久しぶりに会うから緊張してるの?」

からかうような声音だったが、どこか甘えるようでもあった。
その問いに、思わず本音がこぼれる。

「ああ、久しぶりだから……その綺麗な体に、見とれていた。」

言葉を聞いた彼女は目を丸くし──そして、ふわっと微笑んだ。
湯上がりの頬が、ほんのりと紅をさしたように染まっている。

「ありがとう。努力したんだからね。」

照れ隠しのように小さく笑い、タオルをぎゅっと胸元に押し当てる。
何とも言えない、柔らかな幸せの空気が流れていた。


「服を脱がしてあげるね。」

彼女がそう言って、優しくこちらの胸元に手をかけた。
ボタンをひとつずつ外しながら、丁寧にシャツを脱がしていく。
その指先はくすぐったいほどにやさしく、どこか神聖な儀式のようにすら感じられた。

ズボンのベルトを外し、膝を軽く曲げさせながら、丁寧に足元までずり下ろしていく。
靴下も、一枚ずつ両足から引き抜いていく。

そして、最後の一枚──パンツに指をかけ、ゆっくりと下ろした。

「あら……もうこんなに大きくしているのね。でも、まだよ。」

少しだけ小悪魔的な笑みを浮かべて、彼女はそっと指先で軽く先端に触れる。

「こっちへきて。背中を流してあげるわ。」

手を取られ、引かれるままに洗い場へ移動する。
彼女は泡立てたスポンジを取り、やさしく腕をなでるように洗い始めた。

肩から胸へ、そしてお腹へと──その手つきは迷いなく、どこか手慣れているようにも感じた。

やがて彼女は、自分の手に泡を付け、すでに反応してしまっているそれにそっと触れた。
滑らかな泡の感触と彼女の手のぬくもりに、息が漏れる。

ずっと思っていた人に、触れられている。
そのことだけで、もうどうにかなりそうだった。

「あ……っ」

喉の奥で声がこぼれそうになる──だが、そのとき彼女が手を止めた。

「ダメ。久しぶりなんだから、まだ楽しみましょう?」

少しイタズラっぽく笑いながら、シャワーで泡を流してくれた。
優しく、お湯が肌を撫でるたびに心が溶けていくようだった。

彼女が再び湯船に戻ろうと立ち上がるのを見て、思わず声をかける。

「待って。……今度は俺が洗ってあげるよ。お礼に。」

彼女は少し戸惑ったように笑いながらも、「そんな……」と遠慮がちに言う。
だが、そのまま椅子に座らせて、背中に手を伸ばす。

その背中は湯気に濡れ、ほんのりと赤く染まっていて──
あまりにも綺麗で、しばらく見とれてしまった。

スポンジを手に取り、やさしく背筋に沿ってなぞる。
肩甲骨のライン、細い腰、そのすべてが美しかった。

──そして、滑らせた手がつい、前に回ってしまう。

「……手が滑っちゃった。」

言い訳のようにそう言いながら、胸元に触れた。
小ぶりでありながらも、ふわりとした柔らかさに驚く。

「やだ、もう……!」

笑いながら言う彼女だったが、その声は次第に小さくなっていく。
笑みも徐々に消え、息が少しずつ荒くなっていくのがわかった。

思わずそのまま、ツルツルの股間に手を伸ばしてしまう。

──その瞬間、パンッ、と手が叩かれた。

「ダメ……そこは……」

彼女は少しだけ困ったような顔で、こちらを見つめていた。
自分でも、その視線にハッとして、少しだけ後悔の色がにじむ。

泡を丁寧に流し、ふたりで再びジャグジーへ向かう。


二人並んでジャグジーにつかる。
肌にまとわりつくようなぬるめの湯。ほのかに香るラベンダーの匂い。
彼女は湯の中で腕をゆらしながら、楽しそうに口を開く。

「そういえばさ、最近どこか行った? 遠出とか。旅行でもいいし。」

「……ああ、うん。まあ……ちょっとだけ。」

適当に相槌を打ちながら、湯気越しに彼女の横顔を盗み見る。
湯に濡れたまつ毛。ほんのりと赤くなった頬。
その全てが、夢の中のように思えた。

「へぇー、誰と? 男友達? それとも……女の子?」

「え、ああ……まあ、うん、どっちも。」

返事はどこか曖昧で、自分でも何を答えたのかよくわからない。
現実感が、少しずつ薄れていくような──そんな不思議な感覚。

「……もー、話聞いてる?」

ぷくっと頬を膨らませ、彼女がこちらを見つめてきた。

その瞬間、気がつけば──彼女の唇を奪っていた。
驚いたように体がこわばったが、拒まれることはなかった。
むしろ──舌が、そっと絡んできた。

熱が一気に高まる。
湯気の中で抱き寄せると、彼女は抵抗なくジャグジーの縁に座った。

夢にまで見た彼女の裸。
湯の中では見えなかった細部が、ようやく目に飛び込んでくる。

こんな形の乳首だったんだ。
こんな、少しくぼんだおへそをしていたんだ。

ゆっくりと、彼女の足を開かせる。
そこにあるものは、何も隠すことのない、美しさだった。

そっと指で開くと、彼女は顔をそむけた。
恥ずかしがる様子が、またたまらなかった。

だが──気づけば、自分の唇がそこに触れていた。

彼女は少しだけ体を震わせる。驚いたようにも見えたが、拒まずに受け入れてくれた。
息づかいが、次第に変わっていく。

唇と舌で、すべてを味わい尽くす。
柔らかなひだ。繊細な粒。それら全てを、時間をかけてゆっくりと──。

やがて彼女の体が大きく震えた。
目をやると、手で口を覆い、必死に声を堪えている。

その姿に、なぜか胸が締め付けられた。

荒い息を吐きながら、彼女は微笑んだ。
「……今度は、私の番だよ。」

そう言って、俺を縁に座らせる。

「ねえ、さっきも思ったけど……おちんちん、皮かぶってたっけ?」

その問いかけに思わず赤面しそうになり、目をそらす。
彼女はくすっと笑いながら、ゆっくりと指先で──

唇が触れた瞬間、思考が溶けた。
熱を帯びたやわらかな感触が、敏感な先端を包み込む。
ぬるりと──舌が絡まり、じわじわと奥へ。

まるで、吸い込まれるような錯覚。

呼吸が浅くなる。
見えない場所に神経を引っ張られていくような、痺れる快感。

唇が上下に動くたび、腰の奥から何かが引き出されるようだった。
ねっとりと絡みつく舌。時折、舌先で弾かれるたびに膝が震える。

すべてを吸い取るような、その口の中は──あたたかくて、甘くて、優しかった。

限界が近づく。
けれど、やめてほしくない。
もっと、もっと、と望んでしまう自分がいる。

そして──我慢できず、全てを委ねた。

びくんと体が跳ね、深く沈むような快感が襲ったその瞬間、彼女は口を離し、
そっとタオルに──溢れたものを受け止める。

「いっぱい出たねぇ。」

彼女が笑いながらタオルを掲げる。

しかし、その顔のまま、再び唇が落ちてきた。

「もうちょっとだけ……綺麗にするね♡」

先ほどとは違う、やさしく吸い出すような動き。
空になったはずの身体が、また熱を帯びていく。
竿から亀頭まで、丁寧に舐め上げる。そして亀頭を咥え、舌で舐め上げる。
最後に残った精子を吸い上げるようにチューッとした。

「……これがお掃除フェラってやつか。」

思わず呟くと、彼女が笑った。
「うん。……綺麗になったね♡」

──その瞬間だった。

彼女の体が、ぐらりと揺れる。
目を閉じ、そのまま崩れるように倒れ込んできた。

慌てて支えると、彼女はすでに眠っていた。
まるでスイッチが切れたように、深く──穏やかな寝息。

そして、部屋の端でタイマーが鳴った。

静かに扉が開く。
女主人が姿を見せ、微笑みながら言った。

「お楽しみいただけましたか?」

俺は、彼女の眠る体を見下ろしながら、ひとこと。

「……最高でした。」


彼女は目を覚ました。
ぼんやりしながら、天井を見上げる。

そこへエステティシャンが現れた。

「ご気分はいかがですか? ジャグジーで倒れていたんですよ。」

「えっ……! すみません……」

彼女は驚き、あわてて上体を起こす。

「念のために、再度エステの仕上げをさせていただきますね。」

「はい……」

少し申し訳なさそうにする彼女に、エステティシャンがにっこりと微笑む。

「でも本当に良かったんですか? プレミアムコースなのに、通常のお値段で。」

「はい。時にはお客様にも還元しないといけませんからね。」

「ありがとうございます! 来週、久しぶりに彼氏と会えるので……とても嬉しいです!」

彼女は本当に嬉しそうな笑顔をしていた。


エピローグ

その姿を、モニター越しに見ていた。
施術室の映像は角度を変えながら、彼女の穏やかな笑顔を映し出している。

「本当に覚えていないのですか?」

男が呟くように尋ねた。

「はい。彼氏との楽しい夢を見ていたと思います。」

すぐそばにいた女主人が、落ち着いた声で答える。

「そうか……。」

わずかに目を細めながら、男は画面の彼女をじっと見つめた。

「よろしかったのですか?」

「──ええ。幼なじみに対する結婚祝いです。俺の金で最高級コースに行かせてやったようなもんだから。……ちょっとくらいは、俺だっていい思いしてもいいでしょう。」

「……ふふ。」

控えめに微笑んだ女主人の声を背に、男は再びモニターを見つめる。
画面の中で、彼女は幸せそうに微笑んでいた。

男は、いつまでも──
その笑顔を、見続けるのであった。

END


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