両手に、柔らかな感触があった。──違う、これは事故なんだ。
学校が終わり、どうしても夕方の番組が見たくて僕は急いで帰っていた。
それが悪かった。
まさかアスファルトに穴が空いているなんて、誰が思うだろう。
足を取られた僕は、前から歩いてきたお姉さんにぶつかって──そのまま、両手が彼女の胸に触れてしまった。
柔らかくて、あたたかくて、思わず力が抜けそうになるような感触だった。
お姉さんは、おもむろにスマホを取り出す。
「これは立派な痴漢だからね。」
静かにそう言われて、僕は慌てて両手を離し、頭を下げた。身体中から汗が吹き出す。
そんな僕を見て、彼女は──ほんの一瞬、ニヤリと笑ったように感じた。
──なぜか、今は彼女の家でテレビを見ている。
見たかったはずの番組なのに、全然頭に入ってこない。
気づけば番組は終わっていて、ドキドキだけが残っていた。
彼女がソファの横に座る。そして、僕を見下ろすように言った。
「あなたは“犯罪者”なんだから、私の言うことちゃんと聞かなきゃだめよ?……じゃないと通報しちゃうからね?」
僕は逃げられないと感じた。
「君、ずいぶん汗かいてるみたいね。」
彼女がそう言って立ち上がると、僕の腕を軽く引いた。
「お風呂、沸かしてあるから。入りましょう。」
そのまま脱衣所まで連れていかれ、僕はぽかんとしたまま立ち尽くす。
すると彼女は無言で、僕の制服に手を伸ばしてきた。
「ちょ、ちょっと……!」
「黙ってて。」
短くそう言うと、彼女は淡々と──上から順に、僕の服を脱がしていった。
シャツ、Tシャツ、ズボン……。
最後に、パンツに手がかかる。
「っ……!」
ゆっくりと下げられていく布。
肌がひんやりとした空気に晒され、やがて──そこが露わになった。
「やっぱり……まだちっちゃいのね。」
しゃがみ込むようにして、それを間近で見つめる彼女の視線が突き刺さる。
急にものすごく恥ずかしくなって、僕はとっさに手で隠そうとした。
でも、両手をつかまれ広げられてしまう。
「だ〜め。隠したら、警察呼ぶよ?」
にこりと笑いながら、そんなことを言うなんて──ずるい。
「私はあとから入るから、君は先にお風呂で待っててね。」
そう言って、彼女は僕を風呂場に押し込んだ。
湯気の立つ風呂の中。どうしていいかわからず立ち尽くしていると、
磨りガラス越しに、服を脱ぐ彼女の姿がぼんやりと映る。
ドキドキが止まらない。
しばらくして、タオルを巻いた彼女が入ってきた。
髪は上でまとめられ、肌は湯気に濡れて艶めいている。
「……ねえ、この下、気になる?」
僕が小さくうなずくと、彼女はタオルを──
さっと広げた。
その下にあったのは、水着だった。
「ふふ、これは“罰”なんだから。見せるわけないでしょ?」
意地悪く笑うその顔が、すごく大人に見えた。
洗い場の中央に小さな椅子が置かれていた。
風呂椅子──にしては、ちょっと変な形をしている。
座面の真ん中にぽっかりと穴が空いていた。
「……これ、なんか変じゃないですか?」
「これ? 介護用の椅子よ。体が洗いやすいように作られてるの。……変な物に見える?」
静かに返されたその言葉に、僕は何も言い返せなくなった。
そっと腰を下ろす。座りにくくて落ち着かない。でも、文句なんて言えるはずがなかった。
僕が座ると、彼女は無言でしゃがみ、手ぬぐいを湯に浸した。
そしてそのまま、僕の背中にふわりとあててくる。
「じゃあ、背中から洗っていくわね。」
最初はただ、心地よかった。
ゆっくりと円を描くように、背中をなでる手。
首筋から肩甲骨、腰のあたりまで──優しく、ていねいに。
お湯の温かさと、指先のやわらかさに、だんだんと気持ちが落ち着いてくる。
(……全然、怖いことなんてなかったのかも)
そう思いかけた瞬間──
ふいに彼女の腕が、股の下から伸びてきた。
「ひっ……!」
あっという間だった。
股間をまたぐように差し込まれた腕が、僕の下腹をさらりと撫でる。
指が、お尻の間をすべり、玉を通って──
ちんちんまで、ぬるりと洗われた。
「ちょ……!」
振り向いた僕の顔を、彼女が覗き込む。
にこり、と笑っていた。
まるで「何か問題でも?」と言いたげに。
言葉が出なかった。
どこもおかしなことなんてしていない。だって、これは“体を洗ってる”だけだ。
それでも、そこに触れられたことなんて、今まで一度もなかった。
ぬるぬると滑る指先。
丁寧すぎるほどの動き。
洗っているだけなのに、気持ちよくなってくる。
(やだ……)
僕のちんちんが、ゆっくりと、頭をもたげ始めた。
彼女の手が、股の間から器用に伸びて、僕のちんちんを丁寧に洗っていく。
ぬるぬると泡立った指が、先の方までやさしく触れるたびに、
下腹の奥がきゅうっと熱くなるような、変な感覚に襲われた。
(やばい……おしっこ出そう……)
そんなこと思ってるうちに、彼女の手はするりと戻っていった。
ほっとしたのも束の間──
戻る途中、彼女の指先が、
お尻の穴にコツンと触れた。
「んっ……!」
思わず体が跳ねた。
けれど逃げられない。
突き刺すようでも、撫でるようでもなく、ただ“押されただけ”。
それでも──言いようのない感覚が体に走り、僕はその場から動けなくなっていた。
ようやく指が抜かれたとき、全身がぐったりしていた。
なのに──
「次は、こっち向いて。」
穏やかな声。従わない選択肢なんて、ない。
言われるまま振り向くと──
自分のちんちんが、さっきよりもずっと大きくなっていた。
その先から、透明な液体が垂れている。
彼女はそれを、嬉しそうに、じっと見つめていた。
「ふふっ、気持ちよくなっちゃおうか。」
そう言って、彼女はボディソープを手にとると、たっぷりと僕の上に垂らした。
ぬるぬるとした感触が、肌を伝う。
彼女の手が、ゆっくりと、けれど力強く、それを扱きはじめた。
ぴちゃっ、ぴちゃっ──
音が、濡れた空間に響く。
あっという間に、足の裏までびりびりと震えるような感覚が押し寄せてきて──
「っ……!」
声も出せないまま、
僕は、おしっこみたいに──白いものを、お漏らししてしまった。
彼女はその手に付いた液体を、指ですくって見せてくる。
「ねえ、これ……出したことある?」
僕は、かぶりを振るしかなかった。
「そっか。じゃあ、はじめてだね。」
彼女は嬉しそうに、その白い液体を眺めていた。
出したばかりのそれは、ぐったりと力を失っていた。
熱く、少し赤くなって、まだじんじんとしている。
そんなそれを見つめながら、彼女がふいに言った。
「ねえ、これって──剥いたことある?」
どきりとした。
「……昔、お母さんに“ちゃんと剥いた方がいい”って言われたことはあります。でも……無理やり剥かれそうになって、痛くて……やめました。」
僕がそう言うと、彼女は微笑んだ。
「じゃあ、一緒に剥いてみよっか。」
それはもう、提案ではなかった。
反論する気力なんて残っていない。
僕はただ、うなずいた。
「じゃあ、あったかいお湯、かけるね。」
彼女は優しくお湯をかけながら、ゆっくりと皮を指先で押し広げていく。
ぬるぬるとした感触が伝わる。少しひりひりする。でも、逃げられない。
「がんばれ、がんばれ……ゆっくりでいいから。」
応援するような優しい声が、なぜか恥ずかしかった。
痛みとくすぐったさの間をいったりきたりする感覚。
そして──
「……うん、剥けた。」
彼女がそう告げた瞬間、
はじめて見る自分の亀頭が、露わになっていた。
つるりとした、赤いその先端が、空気に触れてじんじんする。
顔から火が出そうなほど、恥ずかしかった。
だけど、それなのに──また、大きくなってしまっていた。
「……ふふっ。すごい。元気だね。じゃあ──もう一回、気持ちよくなろっか。」
彼女が取り出したのは、小さなボトル。
ラベルには「ベビーオイル」と書かれていた。
とろり。
透明な液体が、敏感になったばかりの亀頭に垂らされる。
その瞬間、ぬるりとした温もりが先端を包み、ビクッと反応してしまった。
指先がそっと添えられ、円を描くように──
さっきよりもずっと繊細に、ずっとねっとりと動き始めた。
皮の内側と外側、裏筋のカーブ、そのすべてを丁寧に滑っていく。
「ほら……やさしく、ね……」
囁く声すら甘く、全身がくすぐったくなる。
オイルに濡れた手が何度も往復するたび、粘りつく音がぬちゅ、ぬちゅ、と小さく響いた。
そして──
「あっ……!」
腰が勝手に跳ねた。
二度目は、一度目よりもずっと深く、ずっと熱く、体の奥から押し上げられるように迸った。
ぴゅっ、ぴゅるっ……
白濁が跳ね、彼女の手とお腹に落ちた。
息が詰まり、僕はただ、荒い呼吸を繰り返すしかなかった。
すべてが終わったあと、彼女に手を引かれ、僕は湯船に入った。
向かい合うように座ると、湯気の中で彼女がふっと笑う。
「今日のこと、許してあげる。……でもね、お風呂のことは内緒よ?」
その言葉に、僕は素直にうなずいた。
「はい!」
すると彼女は、ふわっと僕の体を抱き寄せた。
「ほんと、かわいい子。」
柔らかくてあたたかい感触。
お姉さんの胸に、ぎゅっと顔をうずめられて、僕はどうしていいかわからなくなる。
鼓動が耳の奥でドクドク響く。
さっきまで裸を見られていたのに、今度は包まれている──そのギャップに、顔が真っ赤になった。
彼女がそんな僕の顔を見て、いたずらっぽく笑う。
「……おっぱい、好き?」
びくっと体が跳ねたけど、僕は、ごまかさずに答えた。
「……はい。」
すると彼女は、湯の中で体を少し起こしながら、水着の上を──
するりと、外した。
「これはがんばったご褒美ね。」
湯気の向こうに、ゆっくりと現れた胸は、
さっきまで布の下に隠れていたものとは違って、
もっと、あたたかそうで、もっと……やわらかそうだった。
エピローグ
──それからも、ときどきお姉さんに呼び出されることがある。
一緒にお風呂に入って、体を洗ってもらって、いろんな話をして。
最初のうちはちんちんがひりひりしてちょっとイヤだったけど──
最近は連絡が来るのが、待ち遠しくなっている。
この前なんて今度は温泉に行こうって約束もしてくれた。
どうやら、うちの母とも仲良くなっているらしい。
……どんどんお姉さんに支配されている気もする。
でも、今は──これでいいと思っている。


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