僕は科学部という、実質的にはほとんど帰宅部のような部活に所属している。
顧問の先生はいるがまったくやる気がなく、活動内容に干渉してくることもない。
そんな部活がなぜ存続しているのかといえば、ひとえに部長のおかげだ。
正直、何をしているのかよくわからない。
だが、定期的に何かの論文を提出し、それが評価されているらしく「実績のある部活」として扱われているようだった。
そのおかげで、僕の放課後はいつも自由だ。
──そんなある日、なぜかその部長から呼び出しを受けた。
科学部の部室のドアを開けると、中からにこやかな声が飛んできた。
「早く入って、ドアを閉めなさい。」
思わずビクッとする。
「あの、僕だけですか?」
「そうよ。あまり多くの人には言えないものができたの。」
そう言いながら、部長はスマホを取り出した。
何かアプリでも開発したのだろうか。
「それで、何ができたんですか?」
「聞いて驚きなさい。時間を停止する機械ができたのよ。」
突拍子もないことを言い出した。
時間停止──。
今どきAVでも扱いが減ってきた、あのジャンルの話か?
そう思いつつ、内心苦笑しながら帰る準備を始めていた。
「待ちなさい! まったく、信じていないわね。」
「いや、それは……現実的に無理すぎますから。」
顔立ちは整っていて美人なのに、やっぱりどこか変わった人だ。
この人が目当てで科学部に入ったものの、距離を詰めるのは難しかった。
「わかったわ。特別にあなたに使わせてあげる。」
そう言うと、部長は素早くドアの前に立ちふさがった。
──これは、付き合わないと帰れないパターンだ。
「……わかりました。手短にお願いしますね。」
とはいえ、部長と二人きりで話せる機会はそうない。
時間停止とやらはさておき、これをきっかけに仲良くなれれば、それはそれで嬉しい。
「ふふん。じゃあ、この“スマホ型時間停止機”を持って。」
渡されたスマホは、かなり古い型だった。
中を見ると、アプリがひとつだけ入っている。
「そのアプリを起動してね。」
言われたとおりに起動すると、画面には「ON」と「OFF」のボタンだけが表示された。
「まさか、これだけで時間が……?」
「まだ押さないで。私も一緒に止まっちゃうからね。」
そう言って、部長はカバンの中をごそごそと探り始めた。
その様子を見ているうちに、なんとなくいたずら心が湧いてきた。
「……あったあった。これを腕に──」
その言葉を最後まで聞かず、僕は「ON」のボタンを押した。
部長の動きがぴたりと止まった。
演技かと思ったが、スカートの裾や髪がふわりと浮いたままの状態で静止している。
──まさか、本当に止まってる?
不安になって窓の外を見ると、鳥が空中で止まり、校庭の生徒たちも動いていない。
「……本物か?しかも、都合のいいタイプ?」
スマホをポケットにしまい、部長の近くへ寄ってみる。
そっと頬に触れると、柔らかい感触が返ってきた。
時間が止まっているはずなのに、体温も弾力も感じられる。
しかも、こちらの動作は完全に自由だ。
「……部長?今すぐ動かないと、スカートめくっちゃいますよー?」
当然、返事はない。
しゃがみ込み、恐る恐るスカートの裾に指をかける。
少しずつ持ち上げていくと、白いレースのパンツが目に入った。
「あ……。」
パンツの上部も透けるレースで、陰毛がうっすらと見えていた。
興奮と背徳感が入り混じる中、
気づけば僕は自分のスマホを取り出して、その様子を撮影していた。
もう一度、部長の顔を見る。
やはり完全に止まっている。
唇に指を伸ばし、ぷにぷにと触れてみた。
「……柔らかい。」
もう、止められなかった。
「部長……前から、好きでした。」
本人を前にしては絶対言えない言葉を、口にする。
そして、そっと唇を重ねた。
頭がおかしくなりそうだった。
興奮はすでにピークに達していた。
一度気持ちを落ち着かせようと、自分のカバンからペットボトルを取り出す。
キャップを開け、口元に傾けた。
だが、水は空中に止まったまま落ちてこない。
「……人には触れるのに、水はダメなのか。」
思わず苦笑する。
とはいえ、冷静さは少し戻ってきた。
振り返ると、部長はキスをされてもやはり微動だにしない。
まるで精巧な人形のように、そこに立ち尽くしていた。
──これは、もう、何をしてもいいのだろうか。
そんな考えが、じわじわと頭を占めていく。
僕はゆっくりと手を伸ばした。
部長の胸へと。
「……柔らかい。でも……。」
服の上からでも伝わってくる感触。
その奥には明らかにブラジャーの存在があった。
思い切って、シャツの前ボタンに手をかける。
一つひとつ、慎重に外していく。
「部長……すいません。見させてもらいます。」
そう呟きながら、ブラジャーをそっとめくり上げた。
弾かれるように、バストがぷるんと跳ねる。
その柔らかさと造形の美しさに、言葉を失う。
──AVで見たどんなものよりも、ずっと綺麗だ。
僕は震える手でスマホを取り出し、構えた。
シャッターを切り、何枚も写真を撮る。
角度を変え、距離を調整しながら──気が済むまで。
そして、恐る恐る指先を伸ばす。
「……柔らかい。こんな感触が、この世に存在するなんて。」
遠慮など、もうなかった。
両手で包み込み、揉みしだく。
そのうち、先端がかすかに主張しはじめた。
ぴんと立ち上がるそれが、僕の興奮をさらに煽った。
「……先輩、感じてるんですか。」
思わず、口を近づける。
気づけば──唇で、舌で、その先端を味わっていた。
思う存分味わった後、名残惜しくも口を離した。
ピンク色のその部分は、どこか赤みを帯びているようにも見えた。
「……やり過ぎちゃったかな。」
少し不安を感じながら、再びしゃがみ込む。
もう一度スカートをめくり、パンツの奥を見つめた。
そっとパンツを下ろす。
人生で初めて、直接女性のあそこを見る。
適度に開かれた足のおかげで、観察はしやすかった。
割れ目の部分は丁寧に処理されているのだろう、つるつるだった。
「これが……先輩の……。」
指を添え、慎重に左右へと開いてみる。
画面越しでは何度も見たことがある。けれど、これは本物だった。
グロいかも──そんな先入観は一瞬で吹き飛んだ。
あまりにも美しく、あまりにも……エロかった。
もう、自分では止められなかった。
気づけば、口をつけていた。
舌で、唇で、まるで味わうように。
時間の感覚など、とっくに失っていた。
どれだけの時間が経っただろうか──
そのとき、部長の体が、ピクリと震えたような気がした。
「……っ!」
慌てて口を離す。
一瞬、心臓が止まったかと思った。
「まさか……先輩、イッちゃいました?」
見た目には何も変わっていない。
顔の表情は先ほどと同じまま。まるで、何も感じていないように見える。
──けれど。
そこは、ぐしょぐしょに濡れていた。
それを再びスマホで撮影する。
僕は息を整えながら、ゆっくりと先輩の服を元に戻していった。
ボタンを留め、ブラジャーを整え、髪も乱れないように撫でる。
完璧に──何もなかったかのように。
手元にあるパンツ。
迷った末に、僕はそれをポケットに入れた。
「……バレても、何も言えないはず……。」
そんな算段だった。
丁寧に服を整え終え、最後に時間停止スマホを取り出す。
いまだにONのままのアプリ画面。
「えっと……OFFを押せば、時間が動き出すんだよな。」
確認するように呟き、僕はゆっくりと親指を動かした。
OFF。
その瞬間、体が動かなくなっていた。
そして、目の前には笑顔の部長が立っていた。
続く
【時間停止アプリ(後編)はこちらから↓】



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