毎週金曜日の夜。
家族が寝静まった頃を見計らい、そっと家を抜け出す。
もともとは、ただの深夜の散歩だった。
しかし、ある日、見つけてしまった──薄暗い公園を。
ベンチとブランコがぽつんと置かれた、実に小さな公園だった。
あまり手入れがされておらず、雑草が伸び放題で、地面にはひび割れも見える。
まわりには木々が乱雑に生い茂り、まるで外の世界を遮断してくれているかのようだった。
その寂れた公園のベンチに腰を下ろし、ぼんやりと1時間ほど過ごすのが、いつしか密かな楽しみになっていた。
ただし、家族に怪しまれるわけにはいかなので、週に一度──金曜日の夜だけと決めていた。
あるとき、公園に足を踏み入れると、一冊の雑誌が捨てられていることに気付いた。
自分の聖域を侵されたような気がして、少しムカッとした気分のまま、その雑誌を拾い上げる。
それは、今どき珍しいエロ本だった。
「令和の世の中に、エロ本なんて買う人いるのか……。」
そう呟きながら、パラパラとページをめくっていく。
だが、いざ見てみると意外とエロい。動画とは違う趣があった。
なんとなく周囲を見渡してみるが、やはり人の気配はない。静かな公園だった。
「……。」
ズボンのジッパーを開け、大きくなったそれを取り出す。
誰もいない深夜の公園。
そこで勃起したちんちんを露わにしていることに、倒錯した感情が湧き上がった。
そっと握り、上下に動かす。
普段、家でしているときよりも気持ちよさが増していて、手が止まらなかった。
左手でページをめくり、右手で擦り上げる。
「あ、やば……出るっ!?」
先端から、白濁とした液体がビュビュッと吐き出された。
誰もいない深夜の公園で行う自慰行為が、こんなにも気持ちいいものだとは知らなかった。
大事にしていた公園を、自分の精液で汚してしまったことさえ、快感へと変換されていた。
「はぁ……はぁ……。」
あまりの興奮に、息が上がっていることに気付く。
開けてはいけない扉を、開いてしまったのかもしれない。
それ以来、毎週金曜日が楽しみで仕方なくなっていた。
最初のうちは、拾ったエロ本やスマホの動画を見ながら致していた。
しかし次第に、それらすら必要なくなり、その場の空気感だけで自慰を行うようになっていった。
そして、人が来ないことをいいことに、行為はだんだんと大胆になっていく。
ズボンとパンツを脱ぎ捨て、ベンチの上で大きく足を広げる。
目を閉じ、そのまま自慰に没頭する。
それこそが、自分にとって一番気持ちのいい自慰を行えるスタイルになっていた。
その夜も、いつも通りズボンとパンツを脱ぎ、目を閉じて自慰に浸っていた。
誰もいない公園。自分ひとりだけの世界。
――もう少しでイキそうだ。
そう思った、その瞬間……。
ピロリン。
軽快な電子音が、耳に飛び込んできた。
ハッとして目を開ける。
すると、公園の入り口付近に、スマホをこちらへ向けた女性が三人立っていた。
三人とも、必死に笑いをこらえているように見える。
「君、何やってるの?」
ニヤニヤと笑いながら、スマホを向けたまま、そのうちの一人が声をかけてくる。
体中から、一気に汗が噴き出すような感覚がした。
何も言葉が出せずにいると、三人の女性がこちらに向かって歩いてきた。
恐らく、20代前半くらいのOLだろうか。
このまま逃げようかとも思ったが、ズボンもパンツも脱いだままの状態では、すぐに動くことができない。
とっさに手で股間を隠しながら、どうしようかと頭を巡らせているうちに、彼女たちは目の前までやって来てしまった。
「ねえねえ、なんでこんなところでおちんちん出してるの?」
クスクスと笑う三人。
何か言おうと口を開くが、声が出ない。言葉が出てこない。
「そんなにいじめちゃ、かわいそうよ。」
横にいた、少し小柄な女性がそう言ってくれた。
しかし、その表情も笑いをこらえているのがありありと伝わってくる。
「そうそう、こんなところでちんこ出してシコシコしてる男に、まともな理由なんてあるわけないじゃない。」
反対側にいた、綺麗系の女性が言った。
そして、その言葉をきっかけに、三人はついに笑いをこらえきれずに吹き出した。
早くここから逃げ出したい――。
もう、その気持ちしか残っていなかった。
一通り笑い終え、どうやら少し落ち着いてくれたようだった。
「ごめんごめん。この公園、普段ほんとに誰もいないから、びっくりしちゃってね。」
笑いすぎて滲んだ涙を、指で拭いながらそう言う。
「最初は不審者かと思っちゃったよ。……いや、不審者なんだけどね。」
その一言で、また小さな笑いが起きた。
そして、スマホを向けていた真ん中の女性が、顔を近づけて聞いてくる。
「君、まだ学生だよね? 外でこんな変態なことしてたら、通報されちゃうよ?」
近づいた顔にドキッとする。
同時に、ふわりと酒の匂いが鼻をついた。
どうやら、三人とも酔っているようだった。
「……すいません。」
もう、それしか言えなかった。
「反省してるみたいだし、許してあげようよ?」
小柄な女性が、フォローするように口を挟む。
「でもさ。」
きれい系の女性が、こちらを見て言った。
「こんな状況なのに、まだ大きいまんまじゃない? むしろ、今の状況に興奮してるんじゃないの?」
手で隠しているその場所を、じっと見つめてくる。
つられるように、残りの二人も視線を向けた。
三人とも、かわいい。
そんな女性たちに見つめられ、どうしようもなく、さらに固くなってしまった。
「うーん。さっき声かけたとき、たぶんイケてなかったよね?」
唇の下に指を当てながら聞いてきた。
「じゃあさ。お姉さんたちに見せてくれたら、見逃してあげる。」
そう言いながら、彼女は右手を上下に動かす。
……つまり、この三人の前でオナニーをしろ、ということか。
「うん。それができたら、許してあげる。」
きれいな女性もスマホを取り出し、そう付け加えた。
どうやら、逃げられそうにない。
「さ、まずは手をどかして。おちんちん、見せてね。」
容赦なく、スマホがこちらに向けられた。
仕方がない。
恥ずかしいが、自分で蒔いてしまった種だ。
そっと、手を外す。
「……30点。」
きれい系の女性が、ぽつりと呟いた。
「なに、その点数。」
「いや、おちんちんの点数ね。勃起しても剥けない包茎に短小。ビンビンに勃起してて固そうなところは加点して、合計30点。」
「さすがにひどくない?」
三人が、好き勝手に言い合っている。
やはり、大人のお姉さんからしたら小さいのだろうか……。
少しショックを受ける。
だが、なぜかさっきよりも、ガチガチになっている感覚があった。
そっと、固くなったそれを握り、上下に動かし始める。
「おお、始まった。」
「私、男の子が自分でするの初めて見るよ。」
「普通、見ることなくない?」
そんな言葉さえ、興奮のエッセンスになっていた。
目を閉じ、一心不乱に擦り続ける。
「……速くない? あんな速く擦って、痛くないのかな?」
「私、手コキであんなスピード出せないぞ?」
「オナニーしすぎて、普通の刺激に慣れすぎちゃったんじゃないの?」
どうやら、自分は速く動かしすぎているらしい。
スピードを緩めようかとも思ったが、一気にイって終わらせたほうがいいと判断し、さらに速度を上げた。
「あ、先っぽ、ちょっと見えてる。」
「うん、濡れてきてるね。」
「玉、見てみ。キュッとしてきてるよ。そろそろ出すぞ。」
薄目を開けると、三人がしゃがみ込み、スマホを向けながらもじっくりと見ていた。
その光景に、一気に射精感がこみ上げてくる。
「あ……イクッ!」
そう言った瞬間、ビュビュ……ビュッと、三回ほど吐き出してしまった。
「キャ!」
そんな声が聞こえた気がしたが、あまりの快感に、意識はもうここになかった。
ベンチの背もたれに倒れ込むように、背中をつける。
息を切らしながら、射精の余韻に浸っていた。
すると……。
「……ちょっと、お兄さん?」
恐ろしい女性の声がした。
ハッとして目を開けると、真ん中の女性の顔が、白濁とした液体で塗れていた。
何も考えずに射精してしまい、思った以上に飛んでしまったせいで、顔射の形になってしまったらしい。
口元は笑っている。
だが、目はまったく笑っていなかった。
どうしよう、と焦る。
ちなみに、残りの二人の女性は、腹を抱えて笑っていた。
「あはは、顔に……顔に出された。くくく。」
きれい系の女性は、本気で可笑しそうに笑っていた。
「は、はい、ハンカチね……。ププ……。」
小柄な女性も、笑いをこらえきれない様子でハンカチを差し出す。
「洗って返すわ……。」
そう言いながら、ハンカチを受け取り、顔を拭く女性。
「面白いもの見せてくれたし、私は見逃していいと思うよ。」
「私も。この子、がんばったと思うよ。」
どうやら、無関係な二人は許してくれるらしい。
「……この私が、許すと思って?」
真ん中の女性が、どこかお嬢様のような口調で言い放つ。
「ユキちゃん、顔イカ臭いよ。」
「ムキー!」
ニヤニヤしているきれい系の女性と、なんかやり合っている。
……というか、この人、ユキちゃんというのか。
「あ、あのー……自分で出したので、そろそろ解放してくれませんか?」
キッと、ユキちゃんがこちらを睨みつける。
「解放するわけないでしょ! 私の顔を汚した分の罰は、ちゃんと受けてもらうわ!」
……それは、本当に僕のせいなのだろうか。
あんなに目の前にいれば、そうなることくらい分かりそうなものなのに。
スッと、ユキちゃんがおもむろに手を伸ばしてくる。
そして、僕のちんちんをギュッと握りながら、こう言った。
「こうなったら、出なくなるまで搾り取ってやる。覚悟しなさい。」
……やはり、かなり酔っ払っているようだ。
「あの……さすがに、まずいと思うのですが……。」
そう言った僕の言葉など無視するように、ユキちゃんは揉み揉みとちんちんを触ってきた。
……出したばかりなのに、すぐに反応してしまうムスコ。
「おー、これが若さか。」
「レイちゃんは、おじさんと付き合いすぎなのよ……。」
小柄な女性が、呆れたように言う。
どうやら、美人さんはレイちゃんというらしい。
「いいじゃない。おじさん好きなんだから。未だに学生の頃に付き合ってた男が忘れられないマキちゃんに言われる筋合いはないわ。」
……小柄な人は、マキちゃん、と。
脳内にメモをする。
「ねえ君。女の人に、触られたことあるの?」
ユキちゃんが聞いてきた。
「……これが、初めてです。」
「おー。」
三人から、小さな歓声が上がった。
「童貞か。」
「まぁ、このくらいの年齢ならね。」
「今、私の手の中に、まだ汚れていないおちんちんが。」
そう言いながら、シコシコと動かしてくる。
正直、気持ち良すぎた。
他人に触れられるのが、こんなにも気持ちいいなんて知らなかった。
柔らかい手のひらから、がまん汁と混じったクチュクチュという音が聞こえてくる。
「で、出ちゃいます……。」
「いいよ。出しなさい。」
そう言われた直後、手のスピードが一気に上がった。
「あ……!」
ビュビュッ……。
ついに、ユキちゃんの手の中に吐き出してしまった。
出している最中も、手は止まらない。
「あ、も、もう!」
クチュクチュという音の中で、僕のそれは次第に小さくなっていった。
「二回目なのに、いっぱい出したわね。」
ユキちゃんは、自分の手のひらを見つめながら、少し呆れたように言う。
「ちょっと手、洗ってくるから。マキちゃん、よろしくね。」
「「え?」」
僕とマキちゃんの声が、ぴったりと重なった。
「別にいいんだけど……二回も出して、また大きくなるのかな。」
マキちゃんが、僕の目の前にしゃがみ込む。
「うーん、これ……剥ける?」
ちんちんをフニフニと触りながら、そんなことを聞いてきた。
「はい、一応……剥けます……。」
「えいっ。」
答えた瞬間、一気に皮を下げられる。
「無茶をする……。」
レイちゃんが、ぼそっと呟いた。
「わっ、ピンク色だ。童貞さんの色だねぇ。」
マキちゃんは気にも留めず、じっと観察を続ける。
そしてスマホを取り出し、カシャカシャと撮影を始めた。
止めようと思ったが、もう好きにしてくれ……という気持ちのほうが強くなっていた。
それと同時に、また大きくなるちんちん。
「公園で出してる時点で分かってたことだけど、君、露出狂なんだね。」
否定はできなかった。
「若くて童貞なのに露出狂……業を背負いすぎだね。」
レイちゃんが、容赦なく刺してくる。
でも、美人にそう言われると、むしろ興奮してしまう。
「うわ、ガチガチになっちゃった。」
マキちゃんが驚いたような声を上げる。
「二回じゃ、全然足りなかったみたいね。」
ユキちゃんも、戻ってきたようだ。
「よし。じゃあ、私もがんばりますか。」
マキちゃんが、気合いを入れたように両手を構えた。
――どうか、お手やわらかに。
マキちゃんは、僕の隣に腰を下ろした。
右手でシコシコと動かしながら、耳元で囁いてくる。
「ねえ、変態さん。こんなふうに女の子に好き勝手されて、悔しくないの?」
どうやら、言葉責めが始まったらしい。
「私の手って小さいんだけど……握ったら、すっぽり隠れちゃったね。」
「短小包茎のおちんちんを、三人の女の人の前で晒して。恥ずかしくないの?」
コンプレックスを、的確に刺激してくる。
「あらあら。先っぽから、またお汁が出てきちゃってるじゃない。がまんもできない、情けないおちんちんね。」
その言葉どおり、先端から透明な液体が溢れ出していた。
クチュクチュと、卑猥な音も響き始める。
「変態さん。本当は今も嬉しいんでしょ? みんなで見てあげるから、早く出しなさいよ。」
マキちゃんの顔を見ると、童顔なのに妖艶な表情で、こちらを見つめていた。
「あ……もう……。」
再び、射精感がこみ上げてくる。
「二回も出したのに、もう出るの? 短小包茎に早漏……おちんちんの三重苦、コンプリートね。」
そう言いながら、手の動きがさらに速くなる。
「一人でやってたときは、もっと速く動かしてたっけ? オナニーのしすぎよ。包茎も、そのせいね。」
フィニッシュに向かい、手が動いていた。
「も、もう……イキます!」
射精する、その瞬間。
マキちゃんの手が、ふっと離された。
「……え?」
そして、僕の両手をガッと掴む。
にっこりと笑うマキちゃん。
そのまま――漏らすように、射精してしまった。
「あ……ああ……。」
確かに射精はしている。
だが、気持ちよくない。
むしろ、お漏らししてしまったような、情けなさのほうが大きかった。
勝手に先端からドクドクと精子が垂れ流される。
「気持ちいいだけが、射精じゃないんだよ?」
笑顔のまま、マキちゃんはそう言い放った。
「……マキちゃんって、かわいい顔してドSだったのね。」
「……ああ。あまり怒らせないほうが、いいのかもしれないな。」
二人が、ぼそぼそと話していた。
お漏らしのような射精をしてしまい、茫然自失になっていた。
なぜか、情けなさに押しつぶされそうだった。
そんな僕の横に、レイちゃんがドサッと座る。
「……少年。もう一回くらい、出せるか?」
香水なのかは分からないが、とてもいい匂いがした。
「……わかりません。」
正直、少し心が折れかけていた。
そんな僕を見て、レイちゃんが背中をバシッと叩く。
「あのなー。美人が“もう一回出せるか”って聞いたら、無理でも『出せます!』って言うのが男だろ?」
にこっと笑いながら、そう言った。
彼女の横顔は、かなり男前に見えた。
「……はい! 出せます!」
どうにか、絞り出した元気で答える。
「私ね、年上の男としか付き合ったことないんだよ。」
そう前置きしてから、続ける。
「だからさ。たまには年下も、味あわせてくれるよな?」
そう言いながら、舌をペロリと出した。
頭の中に、はてなマークが浮かぶ。
そして、レイちゃんは僕の前にかがみ込んだ。
「いただきます。」
レイちゃんは、まだ小さいままのそれを、ぱくっと咥え込んだ。
「わ、大胆……。」
ユキちゃんが、思わず呟いていた。
僕は、何が起こっているのか、まだ理解できていなかった。
(こんな美人さんが、僕のちんちんを咥える? そんな馬鹿な……。)
だが、頭では理解できなくても、身体は理解していたようだ。
温かい口の中。チロチロと、先端が舐められる。
その感触に、脳みそまで痺れるようだった。
そして、器用に舌で剥かれ、直接舐められる。
舌が、亀頭から尿道口、そして裏すじまで、丁寧に這っていく。
口の中に入ったままなので、何をされているのか目視はできない。
だが、舌が触れるたびに、さまざまな快感が押し寄せてきた。
熱い口の中で、大きくなる僕のそれ。
「ほおひふはっはね。」
咥えたまま、レイちゃんが何かを言う。
それさえも、気持ちよさへと変換されていく。
その様子を、パシャパシャと撮影するマキちゃん。
……その画像、もらえませんかね。
ちゅぽん、と口を離すレイちゃん。
「写真撮ってもいいけど、絶対に流出させるなよ?」
そう言って、またパクッと咥えた。
撮影はいいのか……。
そう思った瞬間、また快感が押し寄せてくる。
裏すじをチロチロと舐められ、亀頭が何度も口に出入りする。
自分の手では、絶対に再現できない快楽。
四度目の射精が近いことを悟った。
「あ……ああ……あの、出ちゃいます……。」
もう、何も考えられなかった。
レイちゃんは、上目遣いで僕をじっと見つめながら、唇で先端をチュパチュパと責め立てる。
「いつでもイッていいぞ。」
目で、そう言っているように見えた。
「出ます!」
レイちゃんの口の中に、放出した。
四度目なのに、こんなに出るのかと思うほど、吐き出してしまう。
すると、タイミングを見計らうように、チューッと吸い出された。
「うわ!?」
すべてを吸い取られるような感覚。
玉まで吸い出されるような気分だった。
ぢゅーっと吸い上げられたあと、ちゅぽん、と口が離れる。
そして――ゴクン、と飲み込んだ。
「「おお。」」
二人が、小さく拍手している。
「……ごちそうさまでした。」
レイちゃんは、舌で唇をぺろりと舐めた。
「たまには、若いエキスを摂取するのも大事だね。」
どこか、気持ちつやつやしているように見えた。
「さすがに、もう勃たなさそうね。」
ユキちゃんが、僕のそれをツンツンとつつく。
「いっぱい出したからね。」
マキちゃんは、相変わらずパシャパシャと写真を撮っていた。
……そんなに撮る必要、あるのだろうか。
「ユキちゃんの気が済んだら、そろそろ許してあげようよ。」
レイちゃんが、うがいから戻ってきたようだ。
「それもそうね。」
そう言ってから、こちらを見る。
「君。こんなところに来るなとは言わないけど、変なことはほどほどにね。」
ふあー、とあくびをしながら言った。
どうやら、許してもらえたらしい。
「だいぶ、遅い時間だけど。ちゃんと家に帰りなよ。」
レイちゃんが、僕の頭をガシガシと撫でながら言ってくる。
……なんだか、嬉しかった。
すると、後ろから、ちょいちょいとつつかれた。
「チャットアプリのID、教えて?」
マキちゃんが、そう言いながらスマホを差し出してくる。
「せっかくだし、私たちも交換しておきますか。変なことしないように。」
結局、三人全員とIDを交換することになった。
たぶん、酔った勢いもあるのだろう。
公園の入り口で、三人と別れた。
少し名残惜しさもあったが、これは夢だったのだと思い込むことにした。
少しジンジンするちんちんと、けだるい身体を引きずりながら、家路についた。
エピローグ
三人とは、時折チャットでやり取りを続けている。
たわいもない日常の会話と、
「一人で変なことしてない?」という釘刺しが主な内容だ。
マキちゃんからは、あの時の画像がたまに送られてくる。
レイちゃんが咥えている写真は、僕にとって完全にお宝だった。
そして、僕の金曜日の“徘徊”は、今も続いている。
やはり、これが一番のストレス発散になっていた。
とはいえ、一人で変なことをするようなことは、もうなくなった。
いつも通り、ベンチに座り、ただぼんやりと過ごしてから帰る。
……基本的には、そんな日々だ。
ただ、時折――深夜の公園には、変化が訪れることがある。
いつものようにベンチで一人、ぼんやりとしていると、コツコツとヒールの音が静かに響いてきた。
顔を上げて、公園の入り口に視線を向ける。
そこには、人影がひとつ。
「まーたこんな夜中に一人でいるのね。」
END


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