【創作羞恥小説】あの夏のベンチ

創作羞恥CFNM

今年の夏休み、僕は親の都合で田舎に預けられた。

知らない家、知らない土地。することもなく、退屈で仕方がなかった。

そんなある日、なんとなく家の裏手の森へ入っていった。
獣道のような細い道を進むと、不意に木々が開け、小さな広場に出た。
そこには古びた木製のベンチがぽつんと置かれていた。

周囲は静まり返り、鳥のさえずりと風の音だけが耳に届く。

なんだか落ち着く場所だった。

僕はそれから毎日のようにそのベンチに通うようになった。
本を読んだり、ゲームをしたり。
ただ静かに座っているだけでも、不思議と心が落ち着いた。

──その日も、いつものように本を読んでいると、背後に人の気配を感じた。

振り返ると、そこに綺麗なお姉さんが立っていた。

「あなた誰?」

白いワンピースに長い髪。年齢は僕よりずっと上だけど、大人というほどでもない。不思議と親しみやすい笑顔を浮かべている。

「ここはうちの土地なの。勝手に入ったらダメよ?」

お姉さんは柔らかい声で言ったけれど、怒っている様子はなかった。僕は慌てて事情を説明した。
親に預けられていること、暇だったこと、たまたまここを見つけたこと。

お姉さんは少し考えたあと、優しく微笑んだ。

「なら、いいわ。危ないことさえしなければ好きに使ってちょうだい」

それから、お姉さんは毎日のようにそこに現れた。

僕はベンチに座り、お姉さんはその横や背もたれにもたれるようにして過ごした。
本を読んだり、他愛のない話をしたり。

森の中のその小さな空間が、僕たちだけの特別な場所になっていった。

いつものようにベンチに座って本を読んでいたある日、僕はおしっこがしたくなった。

普段なら家に帰って済ませるのだけど、この場所がすっかり居心地良くなっていた僕は、お姉さんに素直に打ち明けた。

「おしっこ、したいんだけど……」

お姉さんは微笑んで、ベンチの裏を指さした。

「そこなら大丈夫。してきなさい。」

促されるまま、僕はベンチの裏に回ってズボンを下ろした。

すると──すぐ後ろにお姉さんの気配を感じた。

「お姉さんが、持ってあげようか?」

優しく囁く声とともに、僕の手元にお姉さんの柔らかな手が伸びてきた。

戸惑いながらも流されるように、僕はお姉さんに身を委ねた。

お姉さんは穏やかな手つきで僕のものを包み込むと、そのままゆっくりと排尿を手伝ってくれた。

それ以来、僕がおしっこをするときは自然とお姉さんが付き添ってくれるようになった。

数日が経ったある日──。

「知ってる? 本当はおしっこするとき、皮を剥かないと汚れが残っちゃうのよ」

そう言いながらお姉さんは僕のものをそっとつまみ、優しく皮を下げた。

「ほら、こうしておくと清潔よ」

初めて露わになったその部分に、僕は自分でも驚き、心臓が早鐘のように鳴った。

お姉さんは特に驚く様子もなく、淡々とウェットティッシュを取り出すと丁寧に拭き始めた。

優しい拭き取りなのに妙なくすぐったさと刺激が重なり、僕の体はびくんと反応してしまう。

思わず顔を赤らめ、僕は後ずさりながら逃げ出してしまった。

お姉さんは追いかけずに、穏やかな微笑みを浮かべたまま、静かにそこに佇んでいた。

それからも僕は毎日のように森の中のベンチへ通った。

お姉さんもいつもそこにいて、僕の横で静かに微笑んでくれていた。

おしっこをするときは、もうお姉さんが付き添うのが当たり前になっていた。最初は恥ずかしかったけれど、お姉さんの優しい手に任せることにもだんだんと慣れていった。

柔らかく包み込まれる感触。皮を剥かれ、丁寧に拭き取られる刺激。何度も繰り返されるうちに、身体は次第に妙な反応を返すようになっていった。

膨らみ始める感覚。けれどお姉さんは何も言わず、ただ静かに清拭を続けた。
その手つきはどこかこれまで以上にゆっくりと、そして優しく慎重だった。
普段ならもういいよと言えば終わりだったのにその日は違った。

くすぐったさと甘い痺れが混じり合い、胸の奥が詰まるような感覚になる。息が荒くなり、足が震え出す。もう声すら出せなかった。

──そして。

びくん、と全身が跳ねたかと思うと、中から熱いものが迸った。

視界が白く弾けた感覚。自分の身体から何が飛び出したのかすら、すぐには理解できなかった。

お姉さんは流れ出て、手にかかったその白い液体を静かに見つめていた。
しばらく観察するようにじっと見ていたかと思うと──

ゆっくりと顔を寄せ、その舌先で一滴を舐め取った。

「ふふ……大丈夫よ」

お姉さんは、どこか妖艶に微笑んだ。

「これが出るのは悪いことじゃないの。これはね、毒素なのよ。溜め込むと体に悪いから、時々こうして出してあげた方がいいの」

優しく耳元で囁くその声は、妙に甘く柔らかくて、僕はただ小さく頷くことしかできなかった。

お姉さんの微笑みは、いつもと変わらず穏やかだったけれど──その奥にある何かに、まだ僕は気付いていなかった。

そんな日々が続いた。

けれど、楽しい夏休みにも終わりはやってくる。預けられていた家を離れる日が、もうすぐそこまで迫っていた。

最後の日の前日、僕は寂しさを隠せずにお姉さんに告げた。

「明日が、最後なんだ……もう、ここに来られないかもしれない」

お姉さんは静かに微笑んだまま、僕の頭を優しく撫でた。

「じゃあ、明日は特別なことをしましょう」

──翌日。

いつもと同じようにベンチへ行くと、お姉さんはすでに座って待っていた。

けれどその姿は少し違っていた。

お姉さんの目は、一本の布──目隠しで覆われていた。

「今日はね、ちょっとした遊びよ」

お姉さんは僕の手をそっと取ると、自分の胸元へ導いた。

「好きに触っていいわ。ここに耳を当てて、心臓の音を聞いて」

目隠しの下から優しい笑みが浮かんでいるのがわかる。

柔らかい膨らみの温もり。その奥から微かに伝わってくる心臓の鼓動。僕の手のひらに、どくん、どくん、と規則正しい音が伝わってくる。

「お姉さんもね、ドキドキしてるのよ」

その言葉に僕の胸も高鳴った。

初めての柔らかさ、温もり、微かな甘い香り。それら全てに包まれていく感覚が、永遠にも思えた。

やがて、お姉さんはそっと僕の手を離し、微笑んだ。

「じゃあ──次は交代ね」

お姉さんはベンチに座った僕にゆっくりと目隠しを巻いてくれた。

見えなくなると、自然と緊張で体がこわばる。

次の瞬間、ズボンと下着がそっと降ろされる感触がした。
下半身にふわりと風が当たり、涼しさと恥ずかしさが押し寄せてくる。

何が起きるのかわからないまま身を委ねていると──

生暖かい何かが触れた。

ぬるりと包まれ、舌のようにぬめぬめと蠢く感触。皮を剥かれ、敏感な部分が直接舐められているのが、感覚だけでわかった。

ぐちゅ、ちゅぷ、ぴちゃ……静かな森に、わずかな水音だけが響く。

声も出せず、呼吸だけがどんどん荒くなっていく。全身が震え、足先まで痺れていく感覚。

そして──

びくん、とまた全身が大きく跳ねた。

暴発の瞬間、吸い付かれるように吐き出された全てが吸い込まれていく。何もかもを抜き取られるような、甘い眩暈が僕を襲った。

放心したまま、しばらく身動きが取れなかった。

「……もう外してもいい?」

かすれるように声をかけたが、返事はなかった。

不安になって、そっと目隠しを外す。

そこには──もう誰もいなかった。

僕の手には、目隠しに使われていた一本のネクタイだけが静かに残されていた。

それ以来──僕は何度も、あの森へ足を運んだ。

夏が来るたびに、あのベンチを探して森を彷徨った。

けれど、あの日の広場も、あの古びたベンチも──二度と見つけることはできなかった。

まるで最初から存在していなかったかのように。

それでも──確かにあの日々は、僕の中に残っている。

柔らかな笑み。優しい手。耳元で囁かれた声。そして、あの目隠しに使われていた──

──一本のネクタイ。

月日は流れ、大人になった僕は今日、初めての出社日を迎えた。

スーツに袖を通し、最後にネクタイを手に取る。新品のものではなく──あの日、森で最後に残されていた、あの一本。

少し年季の入ったそのネクタイを、ゆっくりと締める。

鏡の中の自分は、少しだけ微笑んでいた。

そして、ドアを開け、静かに家を出た。

新しい世界へ歩き出しながら──あの夏の秘密は、今も胸の奥にそっと息づいている。

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