家の風呂が壊れてから、僕は毎日のように近所の銭湯に通うようになった。
放課後の、客もまばらな時間帯。湯気に包まれた浴場の中にいつもあの人がいた。
掃除道具を手に、静かに浴室を歩く年上のお姉さん。
優しげな顔立ちときゅっと引き締まった腰。作務衣の上からでも柔らかな胸の膨らみがわかる。
受付のときはにこやかな彼女も浴室では妙に無防備に見えた。
最初はただの憧れだったはずだ。
けれど──裸の僕と、服を着たまま掃除する彼女。その奇妙な対比が、僕の中の欲望を少しずつ捻じ曲げていった。
(…もし、見られたらどうなるだろう)
僕は、ゆっくりとタオルを外し、湯船から立ち上がった。
露わになったものを隠さず、堂々と歩く。湯気の向こうで、彼女の視線が一瞬止まり──慌てて逸らされた。
その表情が、僕の脳裏に焼き付いた。
その日を境に僕は”遊び”を覚えた。
タオルを落とす。屈んで拾い上げるときに、わざと足を開く。
湯船の縁に腰掛け、脚を投げ出してぶらぶらと揺らす。
全裸のままトイレに行く。
彼女は──何も言わなかった。
顔を赤くして、ぎこちなく仕事を続けるだけだった。
だがその視線が、確実に僕の股間に吸い寄せられていることはわかっていた。
(…お姉さんも、興奮してるんだ。)
勝手な妄想のはずなのに、徐々に僕の中で優越感が膨らんでいく。
年上の彼女が自分の裸一つに翻弄される。
その背徳感が背筋をぞわりと撫でた。
そして──限界の日は突然やってきた。
その日も、彼女は浴槽の縁を拭いていた。僕はお姉さん以外誰もいないことを確認した。
湯船から上がると、隠すそぶりも見せず、真っ正面から堂々とお姉さんに向かって歩いた。
柔らかな皮に包まれた先端が、わずかに揺れているのを自分でも意識していた。
その瞬間だった。
「──っ、もう…!」
彼女の表情が、今までにないほど赤く染まった。
次の瞬間、彼女は一歩踏み出し──僕の股間を、勢いよく掴み上げた。
「……いい加減にしなさい、皮かむりのくせにっ…!」
冷たい指先が、根元から亀頭までしっかりと包み込む。
柔らかな手の平に押し潰され、先端が皮の中でにゅるりと動いた。
「……こんな…小さいのに…っ」
息を呑む僕の前で、お姉さんの手はわずかに力を強める。
じんわりと滲み出る体液が、彼女の指先を潤していくのがわかる。
硬直し、呼吸もできないまま僕は突っ立っていた。
そして怒られているのも関わらず少しずつ反応してしまった。
「っ……な、なに考えてるの…ほんとに…!」
お姉さんはさらに顔を真っ赤にする。
「毎日毎日……見せびらかして……馬鹿じゃないの……」
唇を噛み、熱い吐息を漏らしながら、それでも彼女は手を離さない。
湯気に包まれた狭い空間で、僕の全神経は、彼女の手の中に囚われていた。
──その感触は、その夜も──翌日も──
いつまでも、僕の下半身に、脳裏に、焼き付いて消えなかった。
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