PixivFANBOX先行公開【創作羞恥小説】後輩に握られたもの

後輩(CFNM)

「せーんぱい。ちょっといいですか?」

またか……。
可愛らしい笑顔を浮かべて俺を呼ぶのは、水科真帆。
後輩であり、俺がかつて教育係を務めた相手でもある。

「おいおい、可愛い彼女さんがお呼びだぞ。さっさと行ってやれよ。」

隣の同僚がニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべ、肘で俺の腕を突ついてくる。

「……だから、そういうんじゃないって言ってるだろ。」

吐き捨てるように低く呟くと、俺は重い腰を上げて彼女の元へと向かった。
俺が歩み寄ると、彼女は待っていましたとばかりにぴたりと身体を密着させて並んで歩き出した。

以前は平然と手を握ってきたり、腕を組みつかせたりしてきたのだが、それだけは社内の目もあるからやめてくれと懇願した。
彼女なりに譲歩した結果が、この隙間もないほどの密着歩行だった。

そのまま慣れた足取りで、彼女は俺を人気のない場所へと誘導していく。

「この会社、未だにアナログな書類が多すぎじゃないですか?もう手が疲れちゃいましたよ。」

そんな愚痴をこぼしながら、彼女は自身の右手をそうにさすっている。
今日はそんな言い訳か、と俺は心の中でまた一つため息を吐いた。

オフィス奥の、防犯カメラも人の目も届かない完全な死角へ辿り着くと、彼女はくるりと振り返ってにっこりと俺に向き合った。

「手が疲れちゃったので、また『にぎにぎ』させてくださいね。」

「……好きにしてくれ。」

俺に拒絶する権利なんて、最初から存在しない。
俺の諦めを含んだ返答に、彼女は心底嬉しそうに口元を緩めると、細い左手の指先で俺のベルトのバックルをクイと引っ張った。

空いた僅かな隙間から、彼女の暖かい右手が滑り込んでくる。

「あー……やっぱり先輩の小っちゃいおちんちんが、一番私を癒やしてくれます。」

愉悦に満ちた声で囁きながら、彼女は服の中でにぎにぎと手を動かし始める。
下着越しに直接そこを握られて、男として気持ち良くならないわけがなかった。

「あ、もうおっきくなっちゃった。……残念ですけど、今回はここまでですね。」

硬さを増していく感触を確かめると、彼女はどこか名残惜しそうに右手をゆっくりと引き抜いた。
そして、何事もなかったかのように踵を返し、自分のデスクへと戻っていく。

「よしっ、午後もがんばろー!」

軽い足取りで戻っていく彼女の背中を、俺はただ立ち尽くして見送ることしかできなかった。
静まり返った社内の死角には、下半身を情けなく勃起させた惨めな俺だけが取り残されている。

——一体、どうしてこんなことになってしまったのか。
それは数ヶ月前の出来事へと遡っていく。


新入社員として入社してきた彼女。
少し小柄な体躯に、誰からも愛される眩しい笑顔。
正直に言えば、俺はその瞬間、彼女に一目惚れをしていたのだと思う。

そんな彼女の教育係を任され、夢のような日々が始まった。
彼女は真面目に俺の指導に耳を傾け、みるみると仕事を吸収していった。
俺に対しても素直に懐いてくれているのが伝わってきて、毎日の業務がとにかく楽しかった。

けれど、それ以上に彼女へアプローチする気なんて起きなかった。
いや、できなかったのだ。
社内でも一際可愛く人気者だった彼女は、いくら後輩とはいえ俺にとっては高嶺の花すぎる存在だった。
教育係として隣で過ごせた日々を、人生の貴重な宝物として噛み締めるだけで満足すべきだと自分に言い聞かせていた。

そんな幸せな日々の裏側で、俺は大きな秘密を抱えていた。

——借金だ。

決して褒められた手段でつくったわけではないその借金は、完済までの目途が目前まで迫っていたものの、ある月だけどうしても返済資金が足りなくなってしまった。
一月でも返済が滞ればまずいことになる。
追い詰められ、極限の焦りに囚われた俺が手を出してしまったのが、会社の備品横領だった。

自分が管理を担当していた金券や切手の類を、こっそりと持ち出して換金し、返済へと充てたのだ。
その後、無事に借金を完済した俺は、支給されたボーナスを使って横領した分の金額を人知れず補填した。
誰にも気づかれていない、完全犯罪。
罪は消えなくとも全ては清算され、平穏な日常を取り戻した……はずだった。

「先輩、少し相談したいことがあるので、お時間いただけませんか?」

終業後、彼女からそう声をかけられた。
断る理由などあるはずもなく、俺は二つ返事で快諾した。
自分の指導から離れて久しい彼女からの誘いに、どこかで「もしかして……」なんて淡い期待すら抱いていた。

彼女に連れられて訪れたのは、落ち着いた雰囲気の静かな喫茶店だった。
夕食も兼ねてということになり、二人で食事を注文する。
俺の手を離れてからの彼女の近況や、他愛もない日常会話で大いに盛り上がった。
期待通りの、夢のような時間だった。

だが——彼女の表情が、急に真剣なものへと変わった。

一瞬で緊張感の走る空気。
彼女は言葉もなく、スマートフォンをスッと俺の目の前に差し出してきた。

画面に映し出されていたのは、俺が会社のデスクから切手を盗み出している、決定的な瞬間だった。

誰もいない時間を入念に確認したはずの、あの空間。
画面の中の俺は、逃げ場のない角度からしっかりと撮影されていた。

頭の上から冷や水を浴びせられたような感覚に襲われる。
瞬時に、己の人生の終わりを予感した。
いくら後から補填したとはいえ、横領は紛れもない犯罪だ。
俺はその場で青ざめ、必死に頭を下げた。
どうか誰にも言わないでくれ、と。

深く頭を下げる俺の視界の端で、彼女の口角がわずかに持ち上がったような気がした。

彼女は返事をしないまま無言で伝票を取り、立ち上がってレジへと向かった。

「誘ったのは私ですから、ここは私が支払いますね。」

「そんなわけにはいかない」と伝票を掴もうとした俺の目の前で、彼女はスマートフォンの画面をタップした。
再生されたのは、俺が切手をカバンへと押し込む瞬間を完璧に捉えた動画だった。

もう、言い逃れなど一切できない動かぬ証拠。
俺にできることなど、何一つ残されていなかった。

彼女は代金を支払うと、「こっちに来てください」と俺を誘導した。
このまま会社に報告されるのか、それとも警察へ連れて行かれるのか……どちらにせよ、待っているのは惨めな破滅だけだった。

しかし、彼女が足を進めたのは、街灯もまばらな人通りのない暗い路地裏だった。
行き止まりに辿り着くと、彼女は静かに振り返った。

そして、いつもの愛くるしい笑顔を浮かべて、こう言ったのだ。

「先輩……おちんちん、見せてください」

「…………は?」


「いや、なんでそんな……?」

あまりの要求に困惑する俺に対し、彼女は笑顔でスマホの画面を突きつけてくる。

「見せるのか、それとも見せないのか……どちらか選んでください。」

俺の質問には一切答えず、画面には社内の全体グループチャットが開かれていた。
そこにはすでに例の盗撮画像が添付されており、彼女の細い指先が「送信」ボタンの上でピタリと止まっている。
まるでいつでも爆発させられる起爆装置のスイッチを突きつけられているかのようだった。

「わ、わかった!わかったから……指を離してくれ……!」

最初から分かっていたことだが、俺に拒否権という名の選択肢など存在しなかった。
街灯の光も届かない路地裏で、周りに人がいないことを確認すると、俺は震える手でベルトのバックルに手をかけた。
金属の噛み合うカチャカチャという乾いた音が、静けさの中で妙に大きく響き渡る。

「ズボンはそのまま足元に落としてくださいね。」

楽しそうにニコニコと微笑む彼女。
いつも通りの愛らしい笑顔なのに、今の俺には悪魔にしか見えなかった。
言われた通り、重力に任せてズボンを足元へ落とす。
あとは下着を脱いで晒せば、全てが終わるはずだ。

「……見せたら、あの画像は消してくれるんだな?」

縋るような想いで尋ねた俺に、彼女はキョトンとした表情を浮かべた。

「何を言っているんですか?たかがおちんちんを見せたくらいで、消すわけないじゃないですか。だって私、先輩の生殺与奪を握っているんですよ?」

頭の中が一瞬、真っ白になった。
……消してくれないなら、俺のこの惨めな行為には一体何の意味があるというのか。

混乱の中、ふと目の前を見ると、スマホを掲げる彼女の身体はスキだらけだった。
人通りのない暗い路地裏、二人きりの空間。
今ここで彼女を力ずくで押し倒し、スマホを奪ってデータを消してしまえば——。

俺の手が、欲望と焦燥でピクッと小さく動いた。

すると、その微かな兆候を見逃さなかった彼女が、一切の恐怖を感じさせない無防備さでスッと顔を近づけてきた。
そして、俺の耳元でそっと艶っぽく囁いたのだ。

「先輩……いま、私のこと無理やり襲おうと考えましたね?」

彼女の髪からふわリと甘い香りが漂う。
行き場を失った俺の手が、宙で凍りついた。

「私、こう見えてもまだバージンなんですよ?初めてが無理やりだなんて、ちょっとイヤですね。」

なぜだかは分からないが、その一言が強烈な金縛りとなって俺の全身を硬直させた。
目の前にいる華奢な後輩が、途端に絶対に触れてはいけない不可侵の存在に思えてしまったのだ。
胸の奥で心臓がうるさく跳ね上がる。

スッと距離を取った彼女は、再び無邪気な笑みを浮かべた。

「さ、先輩のかっこいいおちんちん、見せてください。」

どっちにしろ、俺に彼女を襲う度胸なんてあるはずがなかった。
……そしてそれは、これから彼女に晒さなければならない「あるモノ」の理由にも深く関係していた。

パンツのゴムに両手をかける。
そもそも、なぜ彼女はこんなものを見たがるのだろうか。
見せたところで写真は消してもらえず、なんの救いもないただの露出行為。
彼女の機嫌をとるためだけに、俺はプライドを捨てなければならないのか。

当の本人は、ニコニコと楽しそうにスマホを構えている。
今度は画面側ではなく、カメラのレンズをしっかりと俺の股間に向けて。

俺は固く目を瞑り、思い切ってパンツを引き下ろした。
夜の冷気が、隠されていた皮膚に直接触れる。

静まり返った路地裏に、重苦しい無言の時間が流れた。

そして——。

「ぷ、くくくっ……!先輩、こんな可愛いおちんちんしていたんですね。」

それは、俺が人生で最も深く抱え続けてきたコンプレックスを、容赦なく抉り取る言葉だった。
彼女を襲う度胸すらなかった根本的な原因。

——短小包茎。

学生の頃、修学旅行の浴衣の着替えや風呂場で同級生たちのソレを目にした時の衝撃は、今でも忘れられない。
俺のサイズは、周りの奴らの半分ほどしかなかった。
友人たちはいい奴らだったからこそ、誰もそのことに触れず、見て見ぬ振りをしてくれた。
けれど、かえってそれが痛かった。
「哀れみ」か、あるいは「自分の方が上だ」という安堵か……そんな無言の空気が肌に刺さるように伝わってきたのだ。

それ以来、女性に自分の醜態を馬鹿にされることが怖くて、誰かと付き合うことすらできずに生きてきた。

そんなコンプレックスの塊を、今、一番見られたくなかった後輩に見せている。

彼女は肩を細かく震わせながら、必死に笑いを噛み殺そうとしていた。
さっき盛大に吹き出してしまったのだから、今更そんなポーズをとっても何の意味もないというのに。

俺の視界は、逃げ場のない深い絶望の色に染まっていった。


しばらくして、彼女はどうにか息を整えられたようだった。

「先輩がすぐにおちんちん見せてくれなかった理由って、これですか?……可愛すぎるんですけど。毛が生えてなかったら、小学生みたいな子供ちんちんじゃないですか。」

さっきよりも一歩距離を詰め、じっくりと観察するように覗き込んでくる。
俺はすぐにでもパンツを上げて隠したかったが、全身の筋肉が完全に強張ってしまい、指一本動かすことすらできない。
最大のコンプレックスを正面から指摘され、容赦なく笑いものにされている。

「先っぽまですっぽり皮かぶっちゃってるじゃないですか。こんな情けないおちんちん、後輩に見せて恥ずかしくないんですか?」

――お前が見せろと脅したんだろうが。
喉まで出かかった叫びを、俺はどうにか奥歯を噛み締めて飲み込んだ。
下手な反抗をすれば、あの横領の証拠写真が全社に流出してしまう。
彼女の機嫌を損ねるような言動は、俺にとって自滅を意味する悪手でしかなかった。

「はーあ、ちょっと期待外れかな。もっと立派なおちんちんだと思っていました。……でも。」

吐息を漏らした次の瞬間、彼女は俺の懐へピタッと身体を寄せてきた。
一体何がしたいのか分からず、俺の頭の中は混乱で弾けそうになる。

そして――。

「くぅ……っ!?」

彼女の小さく温かい手が、俺の股間を遠慮なくギュッと握りしめてきた。

「ふふ、先輩のおちんちん、私の手の中にすっぽり収まっちゃいましたね。」

逃げ場のない柔らかな掌の中で、にぎにぎと不躾に弄られる。
直接視界には見えないが、彼女の掌のぬくもりが俺の弱点のすべてを包み込んでいる感覚だけが、生々しく脳に伝わってくる。
プライドを根底から打ち砕く屈辱的な行為。
……それなのに、全身から引いていたはずの血が、あろうことか下半身へと猛烈な勢いで集まってしまった。

「あら。……おっきくなっちゃいましたね。」

俺の身体の裏切りを察知すると、彼女はそっと手を離した。
そして、皮を被ったまま情けなく主張し始めたそこを、楽しそうに凝視する。

「おっきくなっても剥けないんですね。先輩は立派なのに、こっちは本当に情けないですね。」

そのまま彼女は、俺の顔をじっと覗き込んできた。

「……あ、でも『立派な人』は横領なんてしませんか。」

にっこりと、花が咲くように可愛らしく笑うその顔は、俺にはやはり悪魔の微笑みにしか見えなかった。

やがて、玩具に飽きた子供のように、彼女はふっと背中を向けた。

「先輩、いい加減その情けないのしまってください。誰か人が来ちゃいますよ。」

促されるまま、俺は震える手で慌ててズボンを穿き直した。
結局、これは一体何の時間だったのだろうか。
ただ一つ理解できたのは、俺がこの底なしの地獄から解放されることなど絶対にない、ということだけだった。

「先輩。そのかわいいのは、今日から『私の物』です。ほかの女に触らせたりしないでくださいね?」

……情けないことに、俺にはそんな心配など皆無だった。
好きな女どころか、誰にも見せられないコンプレックスの塊。
人に見せられるはずのない俺の最大の急所を、彼女は完全にその手の中に握り込んでしまった。

「これから私がお願いしたら、いつでも見せてくださいね。……あと。」

彼女が振り返り、ズボンの上から俺のそこを容赦なくギュッと握った。

「大きくしないでくださいね。私、小さい方が好きです。」

そう言い残すと、彼女は呆然と立ち尽くす俺を路地裏に置き去りにし、光の差す大通りへと軽やかな足取りで歩き出していった。

「私が飽きたら、全部消してあげますから。」

それが救いなのか、それとも永遠に続く拷問の宣告なのか。
絶望しか含まれていない言葉だけが、暗い路地裏に虚しく響いていた。


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